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2014年7月15日 (火)

2444 前向き 

ではビジネスや製品における「前向き」とはどの様なものになるのでしょうか。前を向くと言う事は、現在(現状)より未来を見据えると言う視点が不可欠です。済んでしまった事に拘るのではなく、今後起こるであろうリスクを減らしたり、あるいは今より状態を良くする方向に寄与するものである必要があるのです。2443で述べた医療や介護ビジネスが後ろ向きだとすれば、前を向いたビジネスとはどの様なものになるのでしょう。医療に対しては、「保健」という言葉がそれに当たるでしょうか。健康な状態を維持する、あるいは病気になるリスクを減らす、出来れば今より健康になるためのビジネスだと言えます。アスレチッククラブやフィットネスクラブがやや近いビジネス形態だとは言えますが、必ずしも理想的だとも言い切れません。人間の健康とは、基本的な体力(筋力)の他、栄養状態、精神状態や生活環境によっても大きく左右されるものだからです。

それらを総合的に高めるビジネスが実現できた暁には、逆に現在の医療や介護ビジネスは大きく落ち込む事は間違いないところでしょう。だからこそ、今それらのビジネスで大きな利益を出しているビジネス(既得権者)は、そんな「前向き」のビジネスは潰そうと画策する筈なのです。放って置けば、(悪い)生活習慣によって病人や病人予備軍は確実に増加し、それらの人が老齢化すれば、寝たきり老人も増加する事(ビジネスチャンス)が見えているのに、誰もそれを諦めたりはしないでしょう。

2443でハード製品の代表として挙げた車に至っては、今やこの国を代表する(後ろ向き)製品に成長してしまいました。では、車の様な乗り物で、人間の能力を向上させる様な前向き製品の実現は可能なのでしょうか。実は、私たちはそれを数百年前に開発済みなのです。それは人力でアシストする乗り物です。それは、自動車(自ら動く車)とは呼ばれず自転車(自ら転がす車)と呼ばれています。人力だけで遠い距離を転がすのが大変なら、少なくともエンジンと人力のハイブリッド、あるいは電動モーターと人力のハイブリッド車を工夫すれば良いのです。もちろん、車体は現在の様に鉄の箱では人力ではとても動きません。その見かけは多分三輪か四輪の自転車の様なものになるでしょう。

来たるべき(健康寿命を延ばし、持続可能な)社会に向けて提案すべきは、間違いなく前向きビジネスや製品であるべきでしょう。それらは、消費者に少しの(あるいはかなりの)負荷を与えるものになるはずです。しかし、それは間違いなく消費者の能力や健康を引き上げるものですから、長い目で見れば社会の利得になるはずなのです。後ろ向きのものは、資源やエネルギーやお金を浪費するだけのものに陥るだけです。

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