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2014年7月20日 (日)

2448 悪循環を断ち切る

少子化が人口減と同時に急速な高齢化ももたらし、それが労働人口の減少を招き、結果としては労働強化につながり、それが子供を作りにくくすると言う「悪循環」につながる状況について少し考えてみます。なぜ熾烈な国際競争の中で、かくもハードワークを続けなければならないかですが、結局はこの国の外貨を稼ぐ必然性故でしょう。輸出が縮小して外貨が不足すれば、海外からエネルギーも資源も十分な食糧も買えません。それは、20世紀の後半を通じて、いわゆる加工貿易体質と、エネルギー・資源・食糧の海外依存体質を、国を挙げて推進してきた結果でもあるのです。ただその過程の中で、毎年生まれる子供の数が半減した事に関しては、私たちは殆ど注目してこなかったことも事実でしょう。むしろ、モノに囲まれた生活こそ豊かな生活であると勘違いし、子供の少ない事がその要件だとも考えられていたフシがあります。

そうした時代の流れの中で、目先の利益を追求しなければならないサラリーマン経営者は、コスト削減とそのための効率化、さらには生産拠点の国外移転などの手を次々と打たなければならなかったのはずなのです。一方、そんな親会社にぶら下がる下請け=中小企業は、日々長時間残業を繰り返してQCDを死守せざるを得ませんでした。結果として、労働環境はまずまず劣悪になり、それが若者の製造現場離れを招くと言う、ここでも労働強化の悪循環を招いてしまいました。それをカバーするのが、安直な外国人労働者(職業訓練生や留学生という名の労働者)の導入だった訳です。

しかし、考えてみなければならないのは、これからの時代、この国はどの様な社会の姿を「着地点」としてそれを設計していくかだと思うのです。先ず加工貿易国家と言う国モデルは、20世紀で終わったと思わねばなりません。では今後どう考えるべきかですが、投稿者としては以下のポイントを織り込んだ国モデルを設計していくべきだ、と提案しておきたいのです。

1)国内に賦存する再生可能型エネルギーを持続可能な形で極限まで開拓する。

2)使い捨てないため、徹底したリユース、リペアシステムを組み込んだ物流システムを作る。

3)資源の輸入を減らすため、バージン材料レベルに戻すリサイクル技術を極限まで磨く。

4)単位製品当たりの省資源と省エネ製造技術を極限まで高める。

5)モノを減らすが生活の質はあまり落とさないで、消費するエネルギーを極限まで絞る。

いずれも「徹底」とか「極言」までといった言葉を冠しているのは、そうでない限り他国にすぐ追いつかれてしまうからです。これらの技術やシステムをしっかり磨けば、途上国の追い上げを許さないで、技術の優位性が保てるでしょう。当面の目標は、資源・エネルギー・食糧の輸入を今の半分以下、究極的にはきっと1/8程度に下げないと、この国の持続可能性は担保出来ないのでしょう。多分続きます。

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