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2014年7月28日 (月)

2453 異常高温

一昨日は、ここ秋田でも内陸部は37度超えの猛暑日だった様です。しばらく前まで、この国の最高気温のレコードは、山形盆地が持っていたような気がしますが、それは気象条件が重なって強いフェーン現象が起こったのが原因でした。しかるに、昨今の「至る所猛暑現象」です。35℃越えの地点が全国的に何百か所も出ること自体、単なる局地的な気象現象では説明できないでしょう。ここでは、その原因を掘り下げて考えてみます。

先ずはジェット気流に注目してみます。ジェット気流は、寒帯ジェット気流と、亜熱帯ジェット気流に分けられます。成因は異なりますが、両者は密接に関連し合ってもいます。例えば寒帯ジェットは、北極気団の吹き出しが、地球の自転の影響(コリオリの力)を受けて、気団を取り囲む円環状の高速の風となるものですが、温帯と極との温度差が大きければ流速が大きくなり、安定した円環流になるでしょう。しかし、夏場になって極(北半球の場合北極)の気温が上昇し、温帯との温度差が小さくなると、ジェット気流の速度が低下し、結果として大きな蛇行が生じます。

ジェット気流の蛇行は、結果として太平洋高気圧のヘリを回る気流を巻き込み、30℃にも上昇している高温の海洋エネルギーを連続的に日本の上に送り続けるのです。従って、日射が無くなる夜間でも、気温は殆ど下がらずいわゆる熱帯夜をもたらします。熱帯夜は、翌日の酷暑を約束していますから、年間数十日の真夏日が九州から関東に至る「酷暑ベルト」を形成する事につながると見ています。

もう一つの原因として疑われるのが、PM2.5に代表され浮遊物質です。その中には、黄砂の様な非常に粒子の細かい鉱物も含まれるのでしょうが、砂漠地帯の砂嵐が少ない夏場のPMの多くは、いわゆる大気汚染物質が大半を占める筈です。C国内陸部の発電は、石炭火力が殆どなので、昨今のエアコンの普及によって逆に負荷ピークが生まれ、夏場と言えどもモクモクと煙を吐き続けているのです。大気汚染物質の代表である、硫酸ミストなどのエアロゾルを含むPMは、同時に太陽光を吸収し、散乱させる「温室効果物質」でもあるため、定常的なPM量の増加は、同時に地上部の高温ももたらすはずです。そのPMもやはりC国上空を通過する太いジェット気流によって、まさにこの国上空に運ばれ続けているのです。

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