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2014年11月 6日 (木)

2540 ピーク

殆どの現象、物理・化学現象であれ社会現象であれ、にはピークが存在します。ではビッグバンにもピークがあるのか、と問われると少し自信が無くなりますが、少なくとも有限の要素の中で生ずる現象に関しては、かなりの自身を持って断言できそうです。物理現象や化学現象(反応)が永久に続く事は、系の限界や反応物資の量に限界があり、通常は徐々に、あるいは急激に現象は終わりを迎えます。現象の多くは、裾野を引いた釣鐘型のカーブを描く事でしょう。

ここではその敷衍として、社会現象を考えてみます。先ずは、この国で問題になっている人口問題があります。有史以来の人口カーブ(年代と人口ン描くカーブ)を描いてみれば、今は一本調子の増加傾向にあると言えますが、そのカーブをよく観察すると曲線は既に増加率が鈍り、S字カーブを描きつつあることが分かります。有限の地球で生産できる食糧には当然の事ながら限界があり、したがってその面からも人口増加には間違いなくブレーキが掛かるでしょう。それが急ブレーキか緩やかなブレーキングかは、これからの努力にかかっていると言うしかありません。その前に、何か邪悪な新種ウイルスによって(例えばかっての香港風邪やソ連風邪やSARSの様な)急ブレーキ掛かる懸念も捨てきれません。

エネルギーの使用量にも既にブレーキが掛かっています。21世紀に入っていわゆる「ピークオイル」を迎えたからです。石油生産量がピークを迎えたと言う説にも関わらず、その後もシェールオイル田やシェールガス田の開発が進み、ピークが後ろにずれた印象を与えましたが、そのいずれもが、岩盤に染みついた石油のカスやガスを無理やり搾り取っている状態なので、ピークが後ろにずれたと見るのは早計です。むしろ、油井やガス井からこれまで通り汲み上げる方法に比べれば、経済的に引き合わなくなる「限界」は明確なので、もしその限界に近づくと、それらは一気に停止するでしょう。つまりは、産出量のカーブは急激に減少に転ずることになり、社会への影響はより深刻になるのです。私たちは、今現在の変化カーブの中に暮らしていますが、たまには長期レンジのカーブを描いた上で、それを後ろに退いてマジマジと眺めてみて、長い目で見たトレンド変化を吟味してみるべきでしょう。

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