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2014年11月12日 (水)

2544 ハイエイタス(hiatus)

あまり聞きなれない言葉です。割れ目、隙間という程の意味ですが、日常語ではありません。多分学術用語なのでしょうから、多数の論文でも読むような人でもない限り語彙に無いのも当然です。しかし、この言葉は間もなく(多分数年後)には、マスコミに溢れる可能性もあるのです。2000年代に入って、温暖化(地球の平均気温の観測値の上昇)は停滞していて、見かけ止まってしまった様にも見えるのです。そのため、CO2起源の温暖化メカニズムに懐疑的な論者、つまりは温暖化は太陽活動活発化などの自然現象であり、人間の活動には殆ど無関係である(だから化石燃料を今程度に使っても何も問題ない)、という主張が息を吹き返してきた感もあります。

しかしながら、ここ10年ほどの気温上昇の停滞は、地球自体が持っている「自然の気温(海水温)振動」、取り分け太平洋地域に顕著な振動の結果である事がT大の研究チームのシミュレーションで証明された様なのです。つまり、もしこの期間に気象メカニズムによる下振れ圧力が無いと仮定した場合、温暖化は一本調子で上昇し続けていたという意味なのです。この気温振動は、10-20年周期を持つとされているため、これは間もなく終わり、逆の振動周期(つまりは上昇局面)に入るでしょう。そうなると、温暖化はダブルで加速する事態になると予想されます。すなわち、今世紀に入ってからの平均気温上昇は、10年あたり0.03℃程度に留まっているのですが、加速局面では一桁大きな加速度、つまりは10年で0.3℃の勢いで温暖化が再加速すると予想されているのです。

この上昇率では、IPCCや真面目に温暖化に取り組んでいる国々が唱えている、温度上昇を2℃以下に抑え込むと言う目標は、間違いなくアッと言う間に突き抜ける筈なのです。私たちは、今の停滞期(ハイエイタス)を千載一隅のチャンスと捉え、GHGの削減にまい進すべきなのです。そのためには、取り敢えず直近の目標値としては、化石燃料の消費を半分以下に削減する必要があるでしょう。現状のままのエネルギー使用量ダバダバの生活を送り、少し足りないから原発を再稼働するなどと、ひっくり返っても考えるべきではないのです。という訳で、投稿者は今年も事務所に暖房は入れず、USB電源で温める小さな電気座布団と足温器だけで寒い冬を耐え忍ぶつもりです。

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