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2014年11月16日 (日)

2546 スモールビジネス

 

八戸まで上って、東京まで南下するロードに出ていましたが、秋田に戻ってホッと一息ついています。偶然ですが、東京で大森あたりから戸越まで、南品川を歩く機会がありました。ミーティングまでに時間があったので、5㎞ほどの距離を歩いたのでした。自転車用のナビにルートを任せたら、当然の事ですが最短ルートを表示します。ナビのままに歩いたら、そこはどうやら旧街道筋だった様なのです。幹線の街道であった中原街道とは一筋違いますが、車がすれ違うのもやっとの細い道がくねくねと微妙に曲がりくねりながら続いています。しかしその道筋は、生活感たっぷりで、それなりに人も歩いていました。やがて、その道が何かと話題に上る「戸越銀座」の商店街につながるのですが、そこに至る名の知られていない商店街にも、色々なスモールビジネスが残っていて興味深いものがありました。

 

夫々の店の間口は、ぜいぜい3-4間程度しかありません。そこに、小さな肉屋、惣菜屋、床屋、喫茶店、蕎麦屋、中華料理屋、畳屋、眼鏡屋、時計屋、パン屋、マッサージ屋、・・・などが数軒おきに点在し、その間は軒を連ねた住宅で、いわゆる昔ながらの商店街の面影を残しています。しかし、どう見てもそれが大きな売り上げを得ている訳もなく、一日に「低い方の」数万円も売り上げが立てば良い方でしょう。しかし、必要な仕入れを行い、日に数十人の客に小さな商いを続けているのでしょう。商店街などというものは、そもそも人が徒歩で往来する場所でないと成り立たない筈のものでしょう。広い道路は車社会のために作られているので、そもそも徒歩で歩くには快適には作られていないのです。何より感動したのは、この1時間ほどのこの街歩きで、コンビニを1軒しか目にしなかった事です。そこは、数軒の家を取り壊して建てられた低層マンションの1階に入っていたケースでした。

 

しかし、車で通るのに適さないくらい狭く、曲がりくねった道こそ、人が歩くのには快適で、人も集まると思うのです。人が歩かなくなって寂れた商店街(シャッター商店街)に人を呼び戻すには、先ずはその商店街の両端(あるいは中間)にそれなりの駐車スペースを設け、あるいはバスの便を設定して、人が集まり易い環境を作る必要があります。その上で商店街の道路は障害物を配置してクネクネと曲りくねった歩行者専用(ほこてん)に作り直すべきでしょう。それぞれの商店は、昔ながらにそこに住んでいますから、テナント料は不要です。であれば、日に数万円程度のささやかな売り上げが立てば、十分暮らしていける筈なのです。人の流れを郊外型のSCに殆ど奪われてしまった昔ながらの商店街としては、やはり知恵と工夫で人を集めて、スモールビジネスを盛り上げるべきでしょうし、若い人たちにも、シャッターを降ろした老夫婦の店舗を安く開放すべきです。腕を組んでいるだけでは、ますます人が集まらなくなり、シャッターを閉めたままの寂しい店が増える事でしょう。

 

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