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2014年11月19日 (水)

2549 蓄エネ

エネルギーは、多くの場合フローとして使われます。液体燃料である石油でさえ、製油所やガソリンスタンドのタンクに一時的にストックされるとはいえ、この国には日に数隻の大型タンカーで石油が運ばれ、それが消費されると言う流れが出来上がっているからです。確かに非常用燃料として石油備蓄基地に数か月分の石油はストックはされていますが、それはあくまで非常用に過ぎません。その石油や液化されたガスであるLNGを使って発電された電力こそ、フローエネルギーの権化みたいなエネルギー形態と言えるでしょう。何しろ、発電しただけ使うしかない訳で、夏場のピークが来れば、古い発電所まで動員してフル回転で電気を送る必要があるのです。

もちろん蓄電池を大規模に設置すれば、発電量を平準化する事は可能なのですが、莫大なコストをだれが負担するのか、あるいは充放電で発生するロスの問題があり、なかなか前には進みません。発電側ではなく、需要家が小規模な蓄電池を備えると言う方法もありますが、実用的な容量の蓄電池を設備すると100万円ほど掛かってしまうので、これも前途多難です。これを回避するには、電力の場合例えば一部屋分の蓄電池を設備する方法がおススメです。自動車用の中古バッテリーでも良いと思いますが、これと小型インバータをセットにして、一部屋分の照明やOA機器などの電源として数日使える分だけを蓄電する訳です。通常は時々充電し、テスト時や非常時にのみ一部屋だけに給電すると言う使い方です。

一方、熱エネルギーも目には見えないものであるためそれを蓄えると言う発想がなかなか湧いてこないかも知れません。しかし、熱エネルギーを蓄える事ほど単純なものは無いでしょう。つまりは熱容量の大きな物体の中に閉じ込めて、逃げないように保温するだけで済むからです。雪室に入れた雪は固くしまった雪(水)自体が蓄冷材であり、夏場の冷房や冷蔵に仕えます。逆に、太陽熱や燃焼熱をお湯(水)としてタンクに蓄えておけば、数日間は暖房や給湯には十分使えるでしょう。この他にも、圧力として蓄えるアキュムレータ、あるいは回転力として蓄えるフライホイールなどもありますが、これらは油圧や回転動力を使う乗り物に適する蓄エネ方法と言えるでしょうか。いずれにしても、蓄エネは場所と場合を上手く選べば、省エネや再エネの活用法としては、かなり有効な手段だと言えます。

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