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2014年11月22日 (土)

2552 植物・工場?

農業に縁もゆかりも無かった企業が、○○栽培に取り組んでいるケースが増えている様です。例えば、薬効成分があると言われているキノコ、葉物野菜、ハーブ(薬草)などなどです。それらは、ほとんどの場合元工場、即ち屋内で栽培される事が多いのです。それは、土を使わず、人工照明で、環境を管理した植物工場で作物を作る方法が、圧倒的に品質管理が容易で、人手も掛からず楽だからです。培地は、ガラスウールなどの無機質を完全に滅菌して使いますから殺虫剤は使わなくて済みそうです。肥料は水に既定量を混ぜて根から吸収させますから、必要最小限の量で済むので、効率的でもあります。植物の光合成に必要は光は、今やLEDで植物が好む波長を必要なだけ与えます。温度や湿度やCO2濃度でさえコントロールしている筈です。

しかし、考えてみれば植物と工場とは、馴染まない組み合わせの代表だと言っても過言ではないでしょう。何より、工場内には土(土壌)がありませんし、虫達も居ません。害虫の居ない代わりに、私たちがまだその存在すら知らない益虫や益バクテリアも同様に寄り付かないのです。植物が必要とするかあるいはそれ以上潤沢に降り注ぐ太陽光も届きません。植物が本当に必要とする光の波長は、実はLEDなんぞで作る出すには無理がある様にも思うのです。何故なら植物は、太陽光が出すスペクトラムの波長を最大限利用する様に進化してきたからであり、その進化は土壌とそこに棲む虫やバクテリアと共に進化(=共進化)してきたはずだからです。

例えば、マメ科の植物は根粒バクテリアという微生物と共進化してきました。植物からはバクテリアが必要とする炭水化物を与えますし、一方でバクテリアは空気中の窒素を固定し植物にお返しをする訳です。共進化の過程で共生関係も作り上げてきたと言えるでしょう。その様な関係は、実は多くの植物にも多分存在する筈で、多くは私たちがまだ知らないだけなのだ、と投稿者は想像しています。ここで言いたいのは、植物が健全に成長するためには、限られた波長の光やNPKだけが含まれた水溶液や温度や湿度やCO2濃度「だけ」では十分ではないだろうと言う点なのです。土壌に含まれる微量元素やバクテリアや昆虫との共生関係や、風による葉や茎への物理的刺激や、あるいは寒暖の差による適度なストレスなどが、健全な植物の成長には欠かせないと思うのです。工場内の人工環境で育てられた無菌の作物が、美味しくかつバランスの良い十分な栄養価があるとは、投稿者にはとても信じられません。

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