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2015年1月16日 (金)

2595 大量生産のリスク

報道によれば、またぞろ鳥インフルによる大量の殺処分が行われる様です。完全気密にした鶏舎を作り、その内部を「陽圧」にでもして、完全な無菌飼育でも実現しない限り、国境の無い渡り鳥が運ぶ新型インフルの防御は、ほぼ諦めざるを得ないでしょう。実は、同じ構図を車の大量リコール案件にも見出すことが出来ます。つまり、効率=コスト追求の結果、同じモノを大量に生産するシステムが選択されたのですが、イザそれが危機に晒された時、「全滅」という結果が待っていると言う事になります。

ここで抜けているのは、「リスク管理」とでも言うべき姿勢や行動でしょうか。養鶏や養豚で言えば、毎年冬季には渡り鳥が亘ってきてウィルスを含んだ糞をまき散らす事は普通に予測できる話ですから、日頃からそれに対する備え、つまりは鶏舎の気密化などウィルス対策は怠らない様にしなければならない訳です。もちろん、納入先からのコスト削減圧力は、強いものがあるのでしょうが、それと「食の安全」のどちらが重いか、理解を求める必要があります。

工業製品ではどうでしょう。エアバッグは、今や義務化された装備ではありますが、車を前に進めるに必要なモノではありませんので、自動車メーカーにとっては、軽くコンパクトで、単価は安い程良いはずです。しかし、これはドライバーの安全に取っては「最後の砦」でもある訳です。従って、その性能は慎重の上にも慎重に試される必要があります。マイナス数十度の世界でも、高温多湿の地域でも、全く問題なく膨張する必要があります。火薬式の膨張方式は安価で軽量ににすることが可能ですが、しかし例えばボンベ方式は重く、コストも嵩む事になります。しかし、どちらが安全で確実かと問われれば、元技術屋としては後者に軍配を上げざるを得ません。火薬の発火、燃焼には不確定要素がありますし、何より実体での出荷テストは出来ない相談だからです。一方で、ボンベ方式なら、出荷前に実体でテストをする事は十分可能でしょう。安価で大量に供給されるモノに隠れたリスクに関しては、常にチェックし続ける事が必要でしょう。もちろん多くの食品にも同じリスクが隠れている筈です。

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