« 2600 火星でNET??? | トップページ | 2602 カネ津波? »

2015年1月22日 (木)

2601 1%=半分?

T.ピケティに注目が集まっている事もありこの種のデータが多くマスコミに露出する様になってきました。報道によると数年の内に、1%の富裕層が世界の富の半分を占める時代が来そうです。それが分かっては居ても、多分この傾向には歯止めはなかなか掛からないのでしょう。何故なら、日々地下からは富の元(化石燃料や鉱物資源や宝石など)が掘り出されているからです。掘り出す作業者は、悲しいかな労賃しか貰えませんが、油井やガス田や鉱山の権利を握っている、それこそ一握りの人たちの富は、毎秒毎秒増加を続けていくのです。労働という価値の他に存在する、土地やモノや金融資産などの所有という権利は、金額に換算すれば、今後余程の大恐慌でもない限り減る事はなく一本調子で膨張し続けるでしょう。その様な資産は、基本的には金持ちから貧乏な人々に対して、自動的に分配される事はあり得ず、貧富の差は拡大する一方なのです。

しかし、この傾向に歯止めを掛けなければ、私たちの社会の不安定性も限りなく大きくなる事もまた間違いないでしょう。何時の時代にも持てる者と持たざる者との間には反目が生じ、争いの種になっても来ました。一揆やクーデターや爆発的なデモ行動は、そのはけ口の一つの形に他なりません。とは言いながら、基本的には個人資産を否定し、全てが共有財産とする社会の仕組みが成功しそれが長続きした歴史も残されていません。如何なる社会においても、権力を握る者が現れ、利権を乱用した汚職が横行するからです。いわば、隠された不平等であり、格差社会でもあったのでしょう。

私たちは、持てる知恵を総動員してでも、格差を縮める努力をしなければならないのでしょう。たった一つでそれが解決する名案がある訳ではありません。持てる者が進んで寄付を行う事を勧奨するインセンティブを作る事はその一つでしょう。つまり、持てる者への課税を強化し、寄付を誘導する訳です。しかし、税金であれ、団体への寄付であれ、一か所にお金が集まると同時にそこに利権が生じます。利権は黒いお金を産み、新たな格差の引き金となるでしょう。良い例かどうかは分かりませんが、仏教に絡んで「喜捨」という言葉があります。また熱心な遍路には、地元の人は喜んで「もてなしを」提供しています。背景には、自分が彼岸に渡った場合でも幸福に暮らせるようにとの願いがあるにしても、現世での「見返りを求めない喜捨」は再配分の一つの理想形ではあります。それは、子供時代から繰り返し利他教育でも施さない限り、本性としての人間の善意だけに頼っていても、一向に進まない事もまた認めない訳にはいかないでしょう。

|

« 2600 火星でNET??? | トップページ | 2602 カネ津波? »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2601 1%=半分?:

« 2600 火星でNET??? | トップページ | 2602 カネ津波? »