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2015年1月27日 (火)

2606 ロボット時代?

NスぺやEテレで、ロボット時代の特集をしていた様です。半分ほど見ましたが、見ている途中で内容があまりにも楽観的過ぎると感じました。というのも、ロボット時代を切り開くには、いくつかの技術的には困難ないくつかの課題を解決しなければ、決して前には進めないと思うからです。

ロボット時代への一つの壁は、動力源でしょうか。バッテリーで行くにせよ、圧縮空気を使うにせよ、実用的な可動時間は多分数時間に留まるでしょう。性能の高いパソコンですら10時間程度に留まっていますから、駆動モーターを動かすためのバッテリーサイズはかなり大きく、重くなるでしょうし、重くなればますますバッテリーの容量を大きくすると言う、負のスパイラルに陥ってしまうでしょう。アトムが動力の問題を無視出来たのは、それが当時はまだ未知のエネルギーであった小型原子炉という想定だったからに過ぎません。数時間毎に再充電やバッテリー交換を繰り返さなければならないとしたら、災害現場や原子炉建屋内でロボットを実用的に動かす事は到底叶わないでしょう。

二番目の壁は、アクチュエータです。バッテリー+モーターという組み合わせで進む限り、ロボットが発揮できるパワーにはある限界が生じます。発揮できるパワーはバッテリーの電圧とモーターのサイズに支配されますから、大きなパワーを出すためにはバッテリーサイズを拡大し、大きなモーターを積むしかない訳です。しかし、ヒトを含む動物のパワー源は「筋肉」です。これは、化学的なエネルギーを力に換える事が出来、かつ非常に軽量です。筋は、平原の動物を100/hもの高速で走らせる事も可能としますし、一方ではヒトでさえ、それなりに鍛えれば100㎏を超える重量を頭上に差し上げることが出来ます。自立型のヒト型ロボットが例えば歩いて踊るが出来るにせよ、60㎏の体重のある人を、災害現場から安全に抱きかかえて救出するなど、今のロボットには望むべくもない能力でしょう。

もう一つは過度の自立性の追求でしょうか。各種のセンサーで周囲の状況を把握し、自分で行動を起こすロボットは、人間と一緒に暮らす場合には、ある種の危険も伴います。押せば倒れるオモチャの様な小型ロボットならいざ知らず、一定以上のパワーを持つロボットは凶器にもなり得る訳です。それが悪意でプログラムされ様が、欠陥で暴走した結果であろうが、人を傷つけると言う行為においては同じです。それを防ぐには、やはり人間の能力を増強するため、結局は遠隔操縦すると言う、「鉄人28号タイプ」か人間が乗って操縦する「ガンダムタイプ」のいずれかにするしかないでしょう。

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