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2015年2月 2日 (月)

2612 人の成長戦略

三本目の矢の中身が見えてきました。その柱は、お役人の抽象的な作文による新産業とやらの勧奨を行った上で、お買物券だか地域通貨だかを発行するための資金を地方にばら撒き、実際の新産業興しはと言えば、「よきに計らえ」とばかり地方に丸投げするつもりの様なのです。お役人が唱える、新産業とやらの例示も、やれ水素社会だ、再生医療だ、ロボットだ、あるいは農業の6次化だ、などのお題目だけなので、開発力の無い中小企業では何も始まらないでしょう。そのための、ヒト(人材育成)、モノ(基礎産業)、カネ(インセンティブ)を上手く組み合わせた立体的な施策が必要だからです。

結局債権を印刷し、それをお国自身が買え上げて市場にお金を溢れさせ、少し増えた税収をお金の形で地方にばら撒いても、結局「真の新産業」など生まれようもありません。新たな産業の例示をしたとしても、ではそれらの科学・技術を用いてどんな社会を目指すのか、のビジョンを示さなければ、魂がこもっていない仏像と同じだと言うしかありません。つまり、取り敢えずの飯のタネとしての新産業なら、これまでの家電や車産業の様に、後ろから追いかけている勢力との競争に巻き込まれるだけですから、未来永劫悩みは消えないでしょう。

そうではなくて、50年後、100年後にこの国が拠って立つ、社会のあるべき姿をかざしつつ、その様な世の中で真に役に立つ行動や産業(社会的価値の創造=CSV)こそが最重要に位置付けられるべきだと思うのです。その様な社会では、今のリーダーが説くような経済優先ではなく、間違いなく人を中心に置くような社会となっている(是非そうしなければならない)でしょう。ならば、真の新産業の中には、人を育てる事に重点を置くものが含まれていて然るべきでしょう。単に表面上の産業、例えば水素産業やロボット産業などを勧奨する前に、そこに関わる或いはそれ以上のものを考える人材は如何にして育てていくのかを考えなければならないはずです。人の成長戦略こそが必要な所以です。

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