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2015年2月12日 (木)

2622 足場の無い橋

日課となっている散歩コースには、5㎞ほど離れた橋の間の堤防道路が含まれています。偶然にも、今その2つの橋がメンテナンス中です。足場職人は、橋の歩道の手すりを利用して見事な作業足場を組み上げました。それを利用して、路盤の裏側の鉄骨や橋脚のコンクリートの状況を点検し、ひび割れたコンクリートの補修や鉄骨の発錆部のペイント塗り直しなど必要なメンテナンスを行っています。

しかし、考えてみれば橋を架ける時、鉄骨の下側に人が通れるだけの点検足場を付け足しても、コストは殆ど変らないと思うのです。架橋コストに占める鉄骨だけのコストは、多分1割にも満たないと想像するからです。そうであれば、1割のコストがもし1割上昇しても、全体的なコストは1%しか上昇しないでしょう。固定の足場があれば、日常点検も容易でしょうし、もし軽い腐食が見つかったとしても、ペンキ缶とハケさえあれば、何時でも簡単に補修が出来る筈です。その様な考え方は、他のインフラにも、普通に市場で売られているハードウェアにも共通する話なのです。設計時にチラッと修理やメンテナンスの事を想像し、そのための小さな工夫、例えばアクセス性や劣化状況の診断や必要な時の部品交換の容易さ、などなどです。

これを敷衍すれば、例えば社会システムや法律や、会社組織など人間が作るあらゆるモノやコトにも通ずる筈なのです。それを使っている時の便利さ=ユースウェアや、手を入れて修正しなければならない時の融通性=メンテナビリティを始めから含んでいるシステムこそ、優れたシステムだと言えそうです。分かりやすい具体例については、思いつき次第追加する事にします。

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