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2015年2月13日 (金)

2623 軟着陸

当たり前の事ですが、離陸した飛行機は着陸しなければなりません。燃料には限りがありますし、水や食糧だって飛行時間に見合った量しか積み込んではいないからです。同じ意味で、有限の資源しかないこの地球で、持続的な成長などあり得ない絵空事である事は、子供でも理解できる話でしょう。なのに、この国のリーダーは、ゆっくりと高度を下げつつあった飛行機の高度を、無理やり反転上昇させようとしてる様にも見えます。高度を上げるには、エンジンにそれまでより多くの燃料を送る必要があります。機体やエンジンをそのままにして、燃料だけを使って高度だけ上げる場合、いくつかのリスクが伴います。間違いなく航続距離は短くなりますし、高度を変えると気流の状態が変化して、乱気流に巻き込まれる危険も増えるでしょう。

この国が、先ず為すべきは機体の軽量化でしょう。人口が増加し、経済規模も順調に拡大していた高度成長期と、20年余りの経済の停滞期(=水平飛行)期間を経て、人口減少局面に入った国としては、リーダーはソフトランディングすべきレベルを模索しなけれなならないと思うのです。この国人口が例えば、8千万人規模で歯止めを掛け、安定期に至るための具体的な方策を立て、そこに至る「軟着陸」のアプローチを考えるのが「責任あるリーダー」の姿勢であるべきでしょう。

軟着陸には、実は結構技術が必要です。ベテランパイロットの着陸がスムースなのは、車輪が地面に接触する瞬間、少し浮力を増加させ、ドスンと着地しない様に小手先を利かせているからなのです。進入角度は一定ですが、最後の瞬間に少し角度を緩く調整を入れる訳です。景気の操作もココロは同じでしょう。何時までも、異次元の緩和を続ける訳にはいかないのです。出口のタイミングを見計らい、市場のリアクションを見ながら、出来れば市場が気が付かないうちに、あるレベルに着地させるのが理想です。経済の成長しか頭にないリーダーや官僚に、果たしてそんな芸当が出来るのか、戦後から現在に至るまで、彼らにはそんな経験が無いと想像されるだけに、大きな懸念が残ります。

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