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2015年2月23日 (月)

2633 エネルギーミックス2

さて2631の続きでエネルギーミックスの具体的考え方の提案です。実のところ、全ての地域をカバーする、例えばお国のベストミックスの政策の様なものはありません。というのも、お国の政策のベースには、エネルギー=電力との前提が置かれているからです。つまり、国全体のデマンドを頭に置いた上で、ではその膨大な量の電力を、どんな手段で「発電」するか、という諮問に対し、いわゆる学識経験者を集めた委員会が、検討結果を報告書としてまとめる訳です。これは、あくまでも「マクロ政策」である訳で、これが北海道と沖縄で即適用出来る筈がありません。

2631でも述べた様に、化石燃料を含めたほぼ全てのエネルギーが太陽光起源である限り、ベースに置くべきは、原発ではなく太陽エネルギーであるべきなのです。しかも、その優先順位は、トップに現在の太陽光を使う方法、即ち太陽光発電と太陽熱温水器の様なシステムを置くべきでしょう。次いで、過去数日の日射や降水を利用した風力や水力、更に優先順位が下がって過去数十年間に蓄えられた森林(バイオマス)を置くべきでしょう。その理由は明確で、ここで挙げた優先順位の順番にエネルギーとして再生可能性が高いからです。日射は、地域差は大きいのですが、全ての国の地域に注がれるからです。風は別にしても、雨は例えば農業資源としての優先度が高く、エネルギー利用と競合するため、その利用は限定されるべきでしょう。森林は、その再生や維持に膨大な労力を要求し、かつ長い年月が掛かるので、時代ごとに勝手に利用するのではなく、十分にロングレンジである計画の下に抑制しつつ利用する必要があります。

問題は、瞬間瞬間の太陽エネルギーに近いほど、その利用が電力に偏るほど、その供給量が不安定である事です。例えば、太陽光発電は、太陽が雲に隠れるだけで、出力はガクンと落ちるでしょう。しかし、太陽熱利用であれば、エネルギーは例えば温水の中に蓄えられるので、変動には強いでしょう。水力利用であれば更にロングレンジとなり、降水量はダムで平準化されるでしょうし、森林は非常に安定したエネルギーの蓄積庫とみる事も出来ます。従って、エネルギー源として優先されるべきは、小型の太陽光発電+小型の太陽熱利用(温水器、温風器)>利用可能であれば中小型の風車や水車>バイオマス>バックアップとしての化石燃料>さらにそれを補完する商用電源、という順位になるでしょう。その際、エネルギーを一時蓄える、蓄電や蓄熱の仕組みが必要な事は言うまでもありません。更に続きます。

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