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2015年3月31日 (火)

2667 作られた好景気

現政権は、景気の回復をしきりに強調します。それは、いま少し上向きかけている様に見える景気が、仕掛けられ作られた景気だからです。例えば株高にしても、その裏では年金資金の運用先としての株投資の枠が広げられた事によって、公的資金が市場に溢れはじめた結果だと言えます。その証拠としては、海外の投資家からの投資割合が相対的に低下している事があります。海外からの投資額は減っていないのに、年金資金の流入により比率が低下したものと考えられます。

ゼロ金利とお札の増刷による円安誘導の結果、C国など経済活動が活発な東南アジアからの観光客の急増もあり見かけの景気も良くなってきました。しかし、国内の消費意欲は低く推移したままで、消費を持ち上げる効果の高い車や家もそれほど売れている訳ではないでしょう。お国としても消費が変らないのに景気が良くなった様に見える(見せる)のは、実体としての経済に「泡」を吹き込む以外には上手い方法は見つからないのでしょう。内閣を支える何たら参与たちが作戦を練って、A倍さんに吹聴させている事はまちがいなさそうです。

では私たちはどの様の行動すべきなのでしょうか。先ずは、目先の「好景気もどき」に踊ってはならないでしょう。バブル期、株に踊った人たちが最後まで握っていた株券は、最後は紙屑同然かあるいは本当に紙屑になってしまった事でしょう。見かけの泡の下で、ソリッドとして動いている、実体経済にこそ注目して行かなければなりません。例えば、衣食住で確実に需給が回っている土台部分は、どんな時代になっても崩れないでしょう。その土台の上に載せた盛土は、少しの雨で流れ出してしまうでしょう。混迷の時代、私たちは泡の下にある本物や実態を見透かす能力を磨く必要があるのです。景気が少し上向いた時に売れる商品は、少し景気に雲が掛かっただけでピタリと売れ行きが止まるでしょう。その商品に向けて投資した設備や在庫は、完全に宙に浮いてしまうのです。ミニバブルの後には、ミニバブルの崩壊が待っているだけで、やがては元の木阿弥の土台だけの経済に戻ってしまうのです。

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