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2015年4月12日 (日)

2679 Aベノミクスの出口

第三の矢が放たれてもいないのに、この株高は間違いなくバブルでしょう。明確にバブルと指摘されたITバブル期でも確か2万円の大台に乗っていた筈です。その株高は、異次元の金融緩和とその結果の円安によってもたらされた事もまた経済の素人でも理解できます。異次元の金融緩和と赤字を更に積み増した大盤振る舞いの財政支出で、確かに行き足はついた様にも見えます。しかし、経済に対する期待感だけの泡は、一方ではちょっとした躓きによって、急速に萎んでしまうのも経済のセオリーだと言うしかありません。世界的に起こった「何とかショック」というものも、きっかけはたった1社の破綻かあるいは、一国の経済破綻から始まったりするものでしょう。

この政策を打ち出してから既に2年以上を経過してきた訳ですが、第3の矢の具体的な中身についてはまだ殆ど見えておらず、相変わらずスローガンに毛の生えた程度に留まっています。それは、ごく当然の帰結だとも言えます。金融と財政は、政府のさじ加減でどうにかなりますが、3本目の矢は、国は単にガイドラインを示す事が出来るだけだからです。国が勧奨する、いわゆる成長分野の方向が正しいとしても、政府に出来るのは研究開発など限られた範囲の補助金と、これまで障害となっていたかも知れない障壁を小さくする「規制緩和」位しか手は出せない訳で、それを実際のビジネスにつなげるのは、企業がリスクを負って進めるしかないのです。

新規で、有望な成長分野であればあるほど、ビジネスとしての歯車が回り出し、それが加速するのに長期間を要するのです。成長分野にショートカットパスなど存在しないといえます。そうこうするうちに、バブル気味の金融政策や財政誘導は縮小せざるを得なくなり、景気の高揚感もあっという間に萎んでいく事でしょう。物価上昇率が目論見通りに達成できなくとも、N銀総裁は引責辞任し、後任にバトンタッチするだけで舞台から退場できるでしょう。この国では、一国のリーダーたる席もまた事情は同じなのです。椅子を狙っている待機組は複数いて、出番を待っているのですから。A倍ミクスが結局失敗しても、回転ドアをクルリと回して別のリーダーを送り出せば、済むのです。かくして、この国は戦後からこれまで、B国の外圧と言う名の指導を受けながら、曲りなりにも「国としての体裁」を保ってきたのでした。しかし、そのやり方はもはや限界に達したと言うしかありません。続きます。

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