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2015年4月16日 (木)

2683 即効薬は無い

否定形の表題が続きます。批判はしないポリシーのこのブログとしては、やや心苦しいところですが、仕方ありません。景気回復だとか、地方創生だとか、女性が活き活きと輝く社会だとか、エネルギーのベストミックスだとか、現政権が矢継ぎ早に打っている(様に見える)政策ですが、引いた目で見ると、それらはこれまでサボっていたツケを払っている、としか映らないのです。何故このタイミングで矢を三本も同時につがえなければならなかったのか、政治家ばかりではなく、産業界も私たち市民も反省が必要でしょう。問題に対して手を打つタイミングが遅ければ遅い程、打てる策の数は減っていくのは自明です。

政治について言えば、椅子取りゲームの様に毎年リーダーを代え、それでも足りなくて政権交代まで行きついたものの、やはり寄合い所帯の弱みを露呈して、振り子が戻った訳ですが、やや祖父コン&マザコンのリーダーが返り咲いて、震災や福一の復興や拉致問題や近隣国との外交ををさておいて、世界を飛び回って金をばら撒いた上に、憲法改正やらオリンピック誘致などに血道を上げて人気取りに走ったりしている訳です。そんな事をしている間に、何故第3の矢をつがえて放つ準備を進めなかったのでしょう。景気回復が、政治の役目だと言うなら、先ずはその手を打つ手筈を整えてから、憲法改正やオリンピック誘致を考えるべきでしょう。景気をけん引する産業の構造を変革するには、10年を超えるロングスパンで物事を考えて、プロットを置いていく必要があります。1年や2年、予算を増やして助成金をひねり出しても、地方再生も新たな産業も育つ筈もないのです。

そうではなくて、国が示すべきは、1020年刻みの長期の視点に立った、国としてのグランドデザインとタイムスケジュールなのです。向かうべき方向も定めず、取り敢えず足元の景気を持ち上げるアラワザは、見ていても危なっかしい限りです。社会のあるべき姿や国民の暮らし方、あるいは国際社会における国の立ち位置さえ明確になれば、そこに向かうための道筋もかなり見えてくる事でしょうし(バックキャスト手法と言いますが)、その場合の国や社会を支えるための産業構造の必然性も明確になる筈なのです。体質を改善する事なしに、無理やり栄養を摂取させれば、メタボ体質は更に悪化し、結局は致命的な病を抱える事になるとしか思えないのです。必要なモノは、即効性を狙った三本の矢などではなく、体質を改善する遅効性の漢方薬の処方なのです。

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