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2015年5月11日 (月)

2696 カードか現金か

ここではモノを買ってしまってから支払うか、あるいはお金が溜まってから現金を握ってモノを買いに行くかの違いについてについて考えてみる事にします。堅実な人たちは、モノを買いたいと思った時には、先ずはお金を貯めて現金で買うことを選択する事でしょう。そうでなければ、どうにかして誰かから金を借りるなどして、お金を集める必要が出るからです。もちろん、いにしえの時代でも借金をすることも多くあった事でしょう。家族が病気になって、高価な薬を手に入れなければならなくなった場合などに、いわゆる証文を書いて、金貸しから高い利子のお金を借りたことでしょう。現代ならば、クレジットカードを使えば、買い物の時に預金残高が少なくなっていても、給料日に給料が振り込まれる事を前提に、残高以上の金額の買い物も出来てしまいます。

ここで、お金の使い方を取り上げたのは、これがそのままエネルギー問題にも直結するからです。つまり、エネルギーを貯めてから使うのか、過去の蓄積から借りて使うのかを、私たちは真面目に選択しなければならないと思うからです。前者は容易に理解できるとしても、後者はどうなんでしょう。化石燃料は、間違いなく地質時代の生物活動の結果の蓄積されたものですが、それを掘り出して地上に持ってきて使う事により、そこに売り買いのためのお金が発生する事になります。地下資源を掘れば掘るほど、地上に流通するお金の絶対額は増加しますので、結果としてはお金を発明した人間自身も、それを制御できなくなると言う順序になります。つまリ借金をすればする程、経済活動に関わるお金は、際限なく増やせるという事に気付きます。これは、私たちの経済システムがますます巨大化し、制御不能となると言う弊害も呼び込む事も意味します。また、過去の蓄積としての化石エネルギーを使い続けるとした場合、私たちはその代償として別の利息を払い続けなければならないでしょう。温暖化やPM2.5などの環境悪化問題です。

しかし、もしエネルギーを自らの努力で貯めてから使うか、あるいは風や太陽光や水流の様に、今流れているものを逐次使うとするならば、私たちは「持続可能性」を確実に手に出来る事になるでしょう。夜に電気を使いたいのであれば、先ずは太陽光で発電した電力をバッテリーやフライホィールに蓄えて置く必要があるでしょうし、冬に暖房をしたいのであれば、夏の間に薪などの燃料を集めて、ストックしておく必要もあるでしょう。夏は化石燃料を使った電力でギンギンに冷房し、冬は同じく化石燃料である石油やガスを使って快適に暖房をすると言う現代の生活スタイルは、高度成長期後のホンの短期間のラッキーに過ぎません。こんな借金まみれの「カード生活=キリギリス生活」を楽しんでいると、やがて来る「冬の時代」には、私たちの子孫はさぞかし苦労する事になるのでないかと、心から危惧しています。

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