« 2699 インターロッキングレンガ | トップページ | 2701 構想のスケール »

2015年5月15日 (金)

2700 何を作るかではなく

大手家電メーカの大幅赤字が話題になっています。なりふり構わず、資産を売却し、役員の報酬を削り、大幅減資を行い、それでも足らずにまたぞろ大規模なリストラが行われようとしています。ここに至るまで、これらの企業は一体何を考えて経営を進めてきたのでしょうか。メーカー(Maker)とは、読んで字の如く製造業ですので、モノを作って売り捌くのが事業の柱になるのでしょうが、今後の社会においても同じようなビジネスモデルが続けられるのか、大きな疑問を持っています。というのも、人々がモノを欲しがるのは、モノに対する一定水準以上の飢餓感が存在する社会においてのみではないかと思うからです。

では、今後の企業はどう考え、どう行動すべきなのでしょうか。注目すべきは、「機能の提供」というキーワードだと見ています。例えば、人々は何も液晶技術や液晶パネルそのものを欲しがっている訳ではないでしょう。液晶は、(0,1の)電子情報を絵や文字として表示すr方法の一つに過ぎないのです。液晶とは電圧を掛けると結晶化したり非晶化したりする事によって、カラードットを見せたり、隠したりする表示方法です。もちろん、その他の方法例えば有機薄膜やDLPなど、他の優れた方法だって存在する訳です。液晶は、表示機能を持つたった一つの方法でしかないのに、ある時期儲かったからと言ってS社はその社運をかけて突き進んだ結果、社運が尽きてしまったのだ見るべきでしょう。

データを表示する方法は、メガネ型のデイスプレーの進化を含めて、更に進歩する事でしょう。最終的な目的、あるいは必要とされる機能と、結局私たちの脳(視覚野)が、データや映像を認識する事にあるのですから、映像機器メーカーとしてはモノを作るのに注力するのではなく、何がその手段なり方法として最適かを追求する必要がある筈なのです。その探求を怠り、機能の提供に注目しないで、安価なモノづくりにだけ目を向ける企業は、車産業であれ、情報産業であれ早晩壁に突き当たる事になると断言しておきましょう。

明日から旅行不在で数日休稿です。

|

« 2699 インターロッキングレンガ | トップページ | 2701 構想のスケール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2700 何を作るかではなく:

« 2699 インターロッキングレンガ | トップページ | 2701 構想のスケール »