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2015年5月19日 (火)

2702 100%は無い

私たちは、人が「絶対に」とか、「完全に」とか、いわば100%を保証しようとする言動には、先ず疑ってかかる事を実行したいものです。原発で電源が失われる事は「絶対にない」と断言した、原発の中身を知らないリーダーが、国会で答弁書のままに答弁した(読み上げた?)事がありました。その同じリーダーが今般は、憲法解釈を変更しても、この国が他国の紛争に巻き込まれる事は「絶対にない」と再び断言したのです。

リスクの確率に0%や100%は無いと「絶対に100%断言?」出来ます。リスクが起こる確率は限りなくゼロに近いとか、100%に迫る、という表現はあり得るのでしょうが、絶対や完全は、理論上の表現に過ぎず、現実の世界ではあり得ないと言うしかありません。実のところこのブログでも多くの「断言」をしてきた様な気がしますが、もちろんそれは「素人」である事を割引いた上でのプチ断言なので、政治家や学者の行う断言とはレベルが異なる「言葉の弾み」に過ぎません。

さて、完全や絶対を連発するリーダーについてですが、もし彼が(彼の原稿を書いたスタッフが)、原発の電源が失われる可能性は、その根拠と共に99.98%無い、と言ったのであれば、かなりの程度信用する事も可能なのでしょう。しかし、リスク(確率)を正当に評価しない「突っ走り」行動には、私たちは疑いの目を注ぎ続ける必要があるでしょう。もちろん、政治家は単独で政策を打ち出している訳ではなく、それどころか一国のリーダーともなれば、内閣参与と呼ばれるブレーン(多分現在は7人程度の参謀)を抱えている筈です。その彼らが、リーダーの口をして「絶対」や「完全」を語らせている訳ですが、その中に少なくとも異論を唱える「成分」が混じっていない場合、いわゆる暴走が起こる事になり兼ねません。必要なものは、結局はバランス感覚なのです。今のリーダーの息が掛かっていると思われる、N銀の総裁や政策決定ボードや内閣のブレーングループに、果たして冷静なバランス感覚を持ち合わせている人物が混じっているのか否か、引き続き注目が必要ではあります。

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