« 2707 公共 | トップページ | 2709 公共3 »

2015年5月25日 (月)

2708 公共2

公共という言葉で連想するのは、今後重要なKWとなる(筈)のCSVでしょうか。そこし前流行った?CSRは「企業の社会的責任」という程の意味ですが、ではCSVとは何でしょう。敢えて日本語に直すとすれば「社会的(共通)価値の創造(Creating Sharedl Value)」とでもなるでしょうか。この共通価値という言葉こそ公共に近いニュアンスを持っている様に思えるのです。このCSVを敢えて意訳するとすれば、企業は、社会に共通する課題を解決するためのビジネスを展開するべきだ、という指摘と言えるでしょう。つまり、おそよ企業というものは、ごく一部の集団の利益に寄与するビジネスなど考えてはならず、出来得る限り多数の人々が抱える問題(課題)の解決に役立つビジネスを考えるべきだと言う意味です。

例えば車メーカーのビジネスを例に引きます。車は、例えば田舎で他に交通手段が無い場所に置いては、必要不可欠でこれがあると無いでは、生活に質に雲泥の差が出ます。しかし、いま各国の大都会で起こっている事は、車の「押し込み販売」によって、都会の道路のキャパシティを大幅に超えた結果、日常的なそれも信じられないくらいひどい交通ラッシュを引き起こしている訳です。車での移動の結果、自転車で移動するより長い時間が掛かる様であれば、車を使うメリットは何もない事になります。ヨーロッパのいくつかの都市では、この事に早くから気が付き、市内を自転車やLRTを主体にした交通体系に統一し、車は郊外の駐車場までしか入れない様にしています。

ここでは、まさに公共の共通課題である、都市内の快適な移動手段の提供、というシステムが上手く機能している例だと言えるでしょう。全世界で1000万台もの車を売上、空前の利益を上げている胸を張っているこの国の代表的な企業が、もし車に替わる都市交通の提案に取り組むなら、この企業の未来は明るいかも知れませんが、石油を燃やし尽くすまで車を増産し続け、その後は(どうやって作るかは知らないが)水素社会だ、などと無責任に吹聴するのであれば、この企業の先は見えた、というしかないでしょう。公共と言う言葉は、かなりの程度、未来社会の市民も含まれた概念だと思うのです。

|

« 2707 公共 | トップページ | 2709 公共3 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2708 公共2:

« 2707 公共 | トップページ | 2709 公共3 »