« 2713 マネーマイニング? | トップページ | 2715 温故・・ »

2015年5月31日 (日)

2714 老子・荘子

老子とその弟子の荘子の言葉を、改めて(ダイジェスト版でですが)でざっと眺めてみると、それらの言葉の多くは、人生を生き易くしてくれる事に気が付きます。何故そうなるのかを考えてみると、それはどうやら「力の抜き方」を教える言葉の数々だからなのだと思いました。老子はそもそも、善悪や価値の有無という二分法を否定します。逆に、人や物事にそのような烙印を押すから悩みが増えるのだ、と説くのです。生まれついての悪人などという人は居ないし全く価値の無いものなども存在しないのだ、と説くのです。

荘子は,、老子の後継者なのでしょうが、彼はまた彼なりに、面白いたとえ話で我々をドキリとさせてくれます。彼の色々な言葉の背景には、どうやら「宇宙力」の様なものがあると言いたかったらしいのです。人がどうあがこうと宇宙力の「流れ」には抗えない。結局、富める人も、そうでない人も、幸福な人も、そうでない人も、死ぬ時に死んでしまうのであって、宗教だろうが、医学だろうがそれにはささやかな抵抗しか出来ないと説くのです。それは、至極当然の事で、病気と闘うのはその人自身の免疫力であり、生きようとする意志であるのですから。宇宙力とは言葉を替えれば「自然力」となるでしょうし、結局それは我々を取り巻く「環境力」であると言えるかも知れません。しかしながら、私たちは手の届く(地球)環境を改変し、しかもその範囲を急拡大し続けてきた訳ですが、残念ながらというか、当然の事というか、その改変は宇宙には届かないのです。宇宙に関して我々に出来た事はと言えば、一番近い衛星にある国の旗を立て、いくつかの惑星にささやかに金属の塊を送り込んだことくらいでしょう。一方で、望遠鏡もロケットも存在しなかった時代にあっても、古人の宇宙を包括する程広大な洞察力にはただただ感嘆するしかありません。

さて、経済的豊かさや、物欲や名誉欲を捨て去れば、確かに人生が生き易くなりそうな気がします。もちろん凡人にはなかなか出来ない事ではありますが、もし人生の途中で、目の前に選択肢が二つ現れて、必ずどちらかを選ばなければなくなった場合、取り敢えずは欲望から遠い方、出来れば他の誰かの役に立つ方を選んでおけば、より安らかな人生が送れると言う事の様です。ささやかに実践したいものです。

|

« 2713 マネーマイニング? | トップページ | 2715 温故・・ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2714 老子・荘子:

« 2713 マネーマイニング? | トップページ | 2715 温故・・ »