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2015年7月 8日 (水)

2750 気象振動

地球規模の気象現象には、短期、中期、長期の振動現象が知られています。短期とは文字通り1週間単位程度の、例えば三寒四温の様に、高気圧と低気圧が繰り返して通過する様な場合です。これはごく日常的な振動であり、農業などには好ましい振動と言えるでしょう。もう少し長いスパンで見ると、例えば極気団を取り巻くジェット気流の蛇行により、ある地域がその蛇行の山や谷にすっぽりと入ってしまうケースが考えられます。蛇行が移動して、山から谷に移動するには数か月掛かりますから、高温や低温傾向が数か月にわたる事も珍しくはありません。蛇行は、極気団が弱まった時に起こりやすい様ですので、温暖化傾向はこれに拍車を掛ける方向になりそうです。

もっと長い周期の振動は数年にまたがるもので、たとえばエルニーニョやラニーニャ現象の様に、海表面温度の長期にわたる偏在が、大きな地域で長期にわたるいわゆる「異常気象」が観測される事にもなります。今年もエルニーニョ傾向なので、梅雨前線の動きが異常です。投稿者が住む東北でも、入梅が発表されて以降も高圧帯に入っていて、好い天気が続いていますが、一方では日本列島の南岸では、低温多雨の傾向が続いている様です。

更に言えば、大規模な火山の爆発によって、数年単位で地球全体が冷涼化する場合もあります。歴史上に現れる数年にわたる過酷な冷害・飢饉はこの様な場合が多い筈です。加えて、太陽の活動レベル(例えば黒点の数や位置)の変化によるによる十数年周期の気象変動も報告されています。こう考えてみると、短期の気象変動は、地域限定的ですが、より長期の気象変動(振動)は広範囲に現れ、その影響も大きいと結論できそうです。

幸いにも、というか偶然にも、人為的なGHGの排出にも助けられ?、現在は例外的に温暖で、気象変動により激甚な災害が少ない時期が長く続いている様ですが、これからどんな気象振動に晒されるにしても、それは悪い方向に転がる筈なのです。私たちには、現在の温和な気象に浮かれることなく、将来の過酷な気象に備える慎重な行動が求められていると思うのです。

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