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2015年7月16日 (木)

2756 ドロドロのお金

お金とは本来日々の取引や買い物において、物々交換の煩わしさを無くすために発明された便法であった筈です。しかし、そのお金がデジタルになって、しかも取られる側が意識しないままに、例えば買い物時に取られ、給料をもらうたびに吸い上げられ、あるいは車に乗るたび、お酒を飲むたびに取られ、銀行あるいは「国庫」に入った瞬間、お金の性質はガラッと変わってしまう訳です。ガラッとという意味は、粘性がぐっと上がって流動性が極端に悪くなるのです。

毎日の様に動くお金は、サラサラ流れるお金です。日用品や食料を買うためにお金を払い、そのお金は商店の仕入れに使われ問屋に流れます。問屋からメーカーに支払われ、それは工場の原料仕入れにも使われます。想像するに、お金は数か月から半年程度のサイクルでグルグル社会を回る事になります。この様に、流動性の高いお金は、現代の社会では信じられないくらい少ないものと想像できます。

しかし、ドロドロのお金は、量も性質もサラサラのお金とは「次元」が異なります。何処かで知らないうちに集められ、知らないうちに電子化され、知らないうちに銀行や「国庫」とか呼ばれる金庫の闇の中に吸い込まれます。お金に色はついていませんので、これらのお金は、本来の流動性通貨とは違う目的に使われる訳です。つまりは、債権を買い増したり、借金を返すために数字が操作されたり、あるいは投資と言う名の「投機」に使われたりするのです。それらは見かけ上は、世間からは見えない(ドロドロの闇の)お金となって、株価や債券や為替市場で暴れる事になるのでしょう。私たちは、一体何をしているんでしょう。何のために税金を払い、各種の保険料を払い、銀行に預金をしているのでしょうか。残念ながら、現状の暴れる市場や、国の債権や、その他のドロドロの闇のお金は、結局私たち自身が加担して増やしてしまったと言うしかないのです。

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