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2015年7月18日 (土)

2758 三すくみ

やや大きなテーマです。いわゆる世界の三大宗教の歴史を眺めると、不思議で興味深いものがあります。三大宗教とは、言わずもがなですが、生まれた順番に、Jダヤ教、Cリスト教、それにIスラム教です。これらは、元々は同じ神様、同じ聖地を共有していた兄弟宗教だったにも関わらず、過去にも現代でも血で血を洗う抗争や確執を続けている事になります。

微妙な問題ですが、投稿者の理解を少し書いてみます。三すくみの状態とは、例えばジャンケンの様に、お互いに勝ち負けが循環し、勝負が決まらない事を指しますが、宗教問題ではやや事情が異なる様なのです。カソリック系であれ、プロテスタント系であれCリスト教はJダヤ教にどうやら弱みを持っている様に見えます。IスラエルへのB国の弱腰がその例となりそうです。Jダヤ人は、歴史的に苦難の道を歩んできましたが、その中で他の民族が嫌がる仕事(例えば金貸し)やあるいは子弟を社会で尊敬を受ける職業に就ける努力を重ね、西欧社会でその地位を確立してきたと言えそうです。政治の社会でも、いわゆるロビイストが影響力をふるっているのです。

一方で、Cリスト教は、特にプロテスタント系はその柔軟性故に、西欧社会では経済力や軍事力を拡充し、パワーで世界全体を把握してきた様に見えます。しかしながら、とういか残念ながら、教会の力が強すぎるカソリック系の国々は、どういう訳か経済的なパワーを握る事は出来ず、土地らかと言えば西欧社会では、落ちこぼれ組になっている様にも見えます。

さて、Iスラム教です。元々、他の2つと同じ根を持つ宗教だった訳ですが、6世紀に現れたカリスマ預言者によって、飛び抜けてストイックな宗教になり、そうでありながら他の宗教に関しては比較的寛容だったのですが、その後の後継者問題に端を発する宗派対立が、現代まで尾を引いている形です。歴史の中で、これらの国には幸か不幸か石油資源が偏在して産出し、それを利用しようとする西欧社会との不平等な取引や戦後中東におけるIスラエルの建国問題により、結果としては西欧諸国との確執を深めていったのでしょう。もし世界が、Iスラム>Jダヤ>Cリスト>Iスラムという完全な三すくみ状態にでもなれば、世界情勢は安定しそうなのですが、残念ながら現状はIスラムvsJダヤ>Cリストという対立の構図になっている上、Iスラムの中での抗争や過激な組織が、世界をカオスに投げ込んでいる様に見えるのです。結局、広い意味では現代社会の混乱は、三大宗教の広い意味での宗派対立だと言えそうなのです。しかし、そうは分かっていても簡単には解決できないのが、人間のサガというものでしょうか。投稿者の能力を超えるので、本テーマにこれ以上の突っ込みはしないことにします。

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