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2015年8月26日 (水)

2786 フットプリント又はLCA

2783の続きです。フットプリントとは、日本語にすれば「足跡」という程の意味になります。LCA(Life Cycle Assesumentの略)とは原料から製造、消費、廃棄に至るまでの全ての環境負荷を集計したデータを差す言葉です。このブログもそうですが、環境保全に意識の高い人たちや企業は、実はこのフットプリントやLCAと言った言葉に敏感なのです。単に省エネへの取組みだとか、リサイクル率を上げて廃棄物を減らすなどという、これまで言われていた「環境保全活動」は、いわば環境保全の「初歩段階」だと言うしかありません。つまりは無駄を省いて、環境負荷を可能な限り低く抑えるという、どちらかと言えば消極的な活動だと言えます。

では積極的な環境保全活動は何かと言えば、それはそもそも環境負荷の非常に大きな金属などの地下資源の採掘・精錬や、同じく地下から掘り出す化石エネルギーを使用する量を以下に減らすか、という課題への挑戦です。そこに至るステップとして、先ずは今流通している商品やサービスに関して、それが原料採取から製品の廃棄に至るまでの、全ての環境負荷の合計(の足跡)を把握する必要がある訳です。現状では、単にエネルギーに使用量や廃棄物、排水の量の把握をしている程度で、環境経営に取り組んでいると胸を張る企業も多いのです。もちろん、それすら出来ていない企業が大多数なのですが・・・。

何やら難しそうな課題ではありますが、原理は比較的簡単です。かつて、資源やエネルギーの爆食いを始めた高度成長期には、重厚長大という風潮が産業界や消費者のマインドを占領していました。これからの時代、この逆を行けば良いのです。つまりは、「軽少(小)短薄」を実行すれば良いのです。これに加えるなら「人・止」でしょうか。つまり、何でも自動化・機械化に頼らず、可能な限り人力を使い、これまで何の疑問も持たずにやっていた習慣を「止める」勇気を持つ事なのです。具体的な身近な例を挙げると、電気仕掛けの真空掃除機を納戸にしまって、ホウキとチリトリと雑巾を手元に置く事です。また、毎日バスタブになみなみとお湯をはって入浴する習慣を諦め、シャワーのみの日を増やすのです。屋根に太陽熱温水器を設置しておけば、毎月のガス代は呆れるほど安くなるでしょう。当然、排出される二酸化炭素もそれに比例して減少するのです。人一人の一生のLCAを計算すると面白い結果が出るかも知れません。それが、その人の一生における(モノ・エネルギーの)足跡という事になります。

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