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2015年8月27日 (木)

2787 お金の呪縛

何度目かの「お金シリーズ」です。今の社会は「経済」という仕組みで動いています。誰かがモノを生産し、その売り買いを、お金という「価値のシンボル」で決済して成り立っています。しかし、そのお金の量がドンドン増えているという事実は余り意識される事はありません。何故増えるかと言えば、資源国やその権利を譲り受けた保有している企業が、地下から資源をドンドン掘り出して売りまくっているからです。それを買うために、多くの国ではお金(今では紙幣や電子マネーになっていますが)を印刷し、それを買い続けるのです。資源を売った国々は、その代金で装飾品や高級車など贅沢品、あるいはビルやインフラなどを爆買いする訳です。

結果として、全世界規模で見れば、流通しているお金(マネタリーベース)は日々増大を続ける事になります。それで何が困るかですが、お金が溢れればそれを使わなければなりません。そうでなければ、お金は銀行や企業の金庫から溢れてしまうでしょう。もちろん、現代社会ではお金の大きな部分は電子マネーに変ってはいますが、それにしてもやはり限られた場所にお金が吹き溜まってしまうのは好ましくないでしょう。上手く設計された社会では税金として召し上げられるでしょうし、そうでない途上国では、賄賂や裏金として使われ、腐敗の連鎖を生むのが関の山だからです。

さて、増え続けるお金の「圧力」に押されて、無理やりでもお金を使い続けなければならない社会は、一体健全だと言えるのでしょうか。その様な社会では、全ての活動をお金に「換算」する必要があるでしょう。かつての社会では、好意や善意の行いであった事でさえ、今では「サービス業」としてお金のやり取りが発生します。私たちの社会は、どうやら「お金の呪縛」に陥っているとしか思えません。その結果、最近の「競技場建て替え事件」などでも明らになっていますが、天文学的な額の浪費にもすっかり鈍感になってしまったでしょう。「この国に、たかが2-3000億のお金が出せない筈がない」などとノタマワる政治家を祀り上げてしまったこの国の国民は、やはり忸怩たる思いを共有する必要があるんでしょうね。

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