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2015年8月29日 (土)

2788 植物相・動物相

ほぼ毎日歩く堤防道路で気が付く事があります。それは、植物の種類(植物相)が単調になっている事です。本来は、河原には上流から流れてきた実で作られた、多様な実生の河川木が生えていて、その近くにはヨシやススキやその他の多様な雑草(一括りにはしたくはないのですが)が広がる河川敷があり、堤防にもスギナやタンポポやツメクサなどがびっしりと生えているのが普通でした。しかし、河川敷の有効活用と称して、河川木を伐採し、牧草の種が播かれ、その種に混じっていたフランスギクやブタナやムラサキツメクサなどの「外来植物」が幅を利かせた結果、在来種のシロツメクサやニホンタンポポなどは極端に減ったか姿を消してしまいました。

単調になった植物相には、限られた種類の昆虫しか集まりません。草むらをかき分けても、子供の頃に比べて、バッタや甲虫やクモやチョウやトンボの種類がめっきり減ってしまった様な気がします。昆虫が減れば、当然の事ながらそれを捕食する鳥や小動物の数も種類も減ってしまうのも当然の話です。それらが減れば、ヘビもトンビも数を減らざるを得ません。それが、食物連鎖の原理というものですから仕方がありません。

しかし、貧弱な植物相や動物相は、たとえ植物や動物の数そのものが多かったとしても脆弱です。つまり、何らかの天候不順(少雨や高温や日照りや逆に日照不足など)、あるいは何らかのウイルスなどによって、一気に殲滅させられるかも知れないからです。投稿者が今住んでいる地域は、江戸時代の篤農家が代々植え続けた立派なクロマツの砂防林がありました。その幅は、海岸から数キロもの幅があったものです。しかし、ある時期以降、松くい虫(マツノザイセンチュウ)の被害で、無残にも殆どが枯れてしまったのでした。別の地域では、梅の木に取りつく「ウメ・ポックスウイルス」も、ある時期、ある地域(例えば青梅市)で猛威をふるい、感染の拡大を防ぐため多くの木が伐採されてしまいました。

それを作物などにも敷衍すれば、収量が多いことや味が良いという理由だけで、特定の作物だけを集中的に栽培する行為も、やはり危うい話ではあります。アキタコマチだけを集中的に作付している堤防横の田んぼを眺めるたびに、実はため息が出ます。

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