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2015年9月 5日 (土)

2795 終わらせ方

多くの人が経験済みだと思いますが、物事を始めるのは容易です。なにがしかの準備をして、「えい」っと掛け声をかけて踏み出せば何とかなるからです。それを続けるのも、短ければ1週間、仕事の様に長く続くものでも3年もすれば、どうにか恰好が付けられるでしょう。それは、いわゆる慣性(あるいは惰性)というものがあるからで、ある状態を維持するのには、大きな努力やパワーは必ずしも必要がないからです。

勿論、状態を適正に維持するためには、少しの努力は必要で、それを怠ると仕事や生活の質は、徐々に低下していく事は当然です。例が適当かどうかは別にして、ゴミ屋敷は最初からゴミ屋敷になったのではなく、掃除や整理が徐々に行われなくなり、家の劣化が進行して行って、ある時期から完全放置状態になった筈です。一般に、人の一生や文明などと言ったものはやがて終わりを迎えざるを得ません。それは、繰り返しになりますが、どんなに努力しても人体や脳は加齢により老化し、同様に社会のシステムも劣化するからです。重要なのは、その終わらせ方ではないかと思っています。人の一生は、完全に終わりますが、もちろん国や文明と言ったものが一気に、完全に終わってしまう訳でもないでしょう。いくつかの、システムの終わりが重なって行き、やがて機能不全に陥ってしまうという順番になるとは思います。

さて、具体例ですが、原発と言うシステムは既に「死に体」ではありますが、その中に住むゾンビ族が、生き返りを画策している状態です。これを成仏させるためには、何か工夫が必要でしょう。もちろん今の政治体制にも、終わりがあるのでしょうが、やはりここにもゾンビ族が多く潜んでいます。問題は、人の体やシステムの劣化具合を、冷静に見つめ分析する力の有無なのです。初めに書いた様に事を始めるのは簡単ですが、それをショック無く、あるいはスマートに終わらせるのは至難のワザなのです。そのためには、やはりゾンビを取り除いて、次のシステムに上手く移行できる様に、時間をかけた工夫や努力が必要なのでしょう。

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