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2015年9月 9日 (水)

2799 アメ・ムチ

いわゆる環境税は「ムチ」だと言えます。環境に負荷を与える活動(例えば石油や電力の消費)には、罰を与える、という訳です。それによって、環境負荷を抑える効果はそれなりにあるでしょう。石油や電力を使ってお金を払った上に、その料金に更に上乗せ税が掛かってくるため、支出が大きくなるので、お金を払う立場の人は使用を抑制しようとするでしょう。しかし、それにも限界がありそうです。もしかすると、ある企業は上乗せ分を、製品に転嫁するかも知れませんし、一般の需要家も次第に割高な料金に「慣れ」てしまうかも知れません。

それを回避するのが「アメ」です。省エネや再生可能エネルギー利用の拡大に、褒美を与えるのです。罰金と褒美のどちらが人々のココロを引き付けるかと言われれば、後者に決まっているでしょう。しかし、褒美にもやがて慣れが生じてしまうのは如何ともしがたいところです。では一体どうすれば良いのでしょうか。

結局、お金に換算した罰や褒美には、その効果に限界があると思わなければならないというのがポイントとなるでしょうか。それを回避するのは、遠回りにはなりますが、意識の改革しかなさそうなのです。つまり、誰のための省エネや再エネの拡大か、という意識の改革が必要だと言えます。上に述べた、アメとムチは、今まさに環境負荷を上げている「現世代」への罰や褒美に他なりません。ここで言う意識の改革は、環境への負荷を下げるのは「まだ見ぬ子孫のためだ」と言う意識を求めるのです。温暖化は、その原因の全てがCO2の増加ではないにしても、それなりの割合で関与している事は否定できません。しかも、その影響は50年後、100年後によりシビアになると予測されています。加えて、化石エネルギーを現世代で掘り尽くして使ってしまう事は、ある意味では子孫に対する背徳と言えるかも知れません。そうではなくて、子孫の笑顔を想像しながら、せっせと省エネに励み、化石燃料を使わなくても済む様、再エネ拡大に勤しむという訳です。しかし、残念ながらこの様な意識の改革は、息の長い教育や啓発によってしか醸成出来ない種類のものなのです。

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