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2016年5月 6日 (金)

3001 燃費レース

M菱の不正が、燃費向上(のチキン)レースが背景の一つになったのは間違いないでしょう。しかし、燃費をジリジリと向上させていくのは一つのやり方ではあります。部分的にバッテリーでバックアップするセミハイブリッド化したり、アイドリングストップを組み込んだり、コンピュータで燃料の量をコントロールしたりといった、現在の技術の延長線での改良です。これはリスクがあまり大きくないので、短期的な成果を出したい場合には有効でしょう。とは言いながら、メーカー間でジリジリと改良競争をするのは、あまり賢いやり方とは思えません。

他のメーカーと差別化したいのであれば、技術改良のジャンプアップが必要だと思うのです。これまでの技術の延長線上ではなく、例えばこれまでより3割軽い車体を開発し、それに伴って「ばね下荷重」を小さくし、結果として走行抵抗を3割程度下げる事が出来れば、リッター40㎞かそれ以上の燃費性能も叩き出せる筈です。1㎞や小数点以下の数字を競うチキンレースではなく、本物の技術で他を圧倒するガチンコ勝負をしてもらいたいのです。それは、決して不可能でない事は、実はすでに過去に証明済みなのです。かつて、軽自動車の排気量が360㏄に固定されていた時代がありました。非力なエンジン出力をカバーするためには、実は車体の軽量化という選択肢しかなかったのです。

例えば、F士重工では、かつて初代のカブトムシ型の車には、軽量化の為になんと複合材(GFRP)トップや樹脂窓を用いたりしていたのです。今の時代で言えば、キャビントップなどにはさらに軽量なCFRPやアルミ材などの採用も、設計次第ではそれほどのコストアップ無しに可能でしょう。もちろん、軽量化には事故の際の危険性の増大というリスクもあるでしょう。それを飲み込んだ上で、燃費を取るか、あるいは燃費が悪くても安全性を重視するかは、ユーザーの選択肢にゆだねれば良いのです。その意味では、現在の車メーカーは、かつてより設計思想がコンサバになっていると言わざるを得ないかも知れません。

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