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2016年5月10日 (火)

3005 下り坂を・・・

H田オリザの「下り坂を、そろそろと下る」を読もうと考えています。しかし、近くの本屋には置いてないし、図書館にも入っていませんでした。仕方がないので、先ずは書評を読みながら、中身を想像し、然る後に入手してゆっくりと読もうと思っています。さて、実はこのブログでもごく初期のころ、私たち(の国)は、すでに夕暮れ時に差し掛かっているのであるから、ソロソロ家に帰る準備をしなければならない、などと書いた記憶があります。子供の遊びを想像すれば、彼らは棒切れや空き缶や、肥後の守などを遊び道具を使って色々な遊びを考え出し、放課後を楽しく過ごします。

それを社会の様子に重ねれば、高度成長期においては、主に技術(遊び道具)を使いながら、私たちは色々な工業製品(遊び)を生み出して、それを喜ん使ってきたのでした。それらは、確かに私たちの生活に潤いを与え、物質的には豊かな社会を実現してきたことは間違いありませんが、結局それは「物質的には」という括弧付きの豊かさであったわけです。このモノの豊かさ、それらを使う楽しさと引き換えに、私たちは「ココロの豊かさ」を何処かに忘れてきたと思うのです。つまり、私たちは遊びに夢中になって、家から遠く離れて心細くなった子供にも似ているのかも知れません。

さて、表題の文庫本ですが、投稿者が喩えた「社会の日暮れ時」を、多分上り坂(高度成長期)と下り坂(現在と今後)になぞらえたと想像しています。誰であれ、今の豊かさが、何の問題も生じさせないで今後も続けられるとは思っていないのでしょう。大多数の誰かの、あるいは自然の犠牲無しに、一握りの人々だけが「モノの豊かさ」を享受する訳にはいかないのです。皆が、揃って下り坂をソロソロと下るしか道は無さそうなのです。そうでなければ、下り坂でブレーキが効かなくなった車か自転車の様に、坂の下でクラッシュ(ハードランディング)するしかないのす。坂はソロソロと下るに限ります。

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