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2016年5月11日 (水)

3006 エネルギーパフォーマンス

3004の議論をもう少し広げます。エネルギーパフォーマンス=エネパという言葉は、実はまだマスコミなどにも殆ど出てきません。例外的には、省エネとの関連で、単位製品当たりのエネルギー量(エネルギー原単位)という形で、見え隠れしている程度です。但しこれを意識しているのは、ISO14001やEA21などの環境経営に取組んでいるホンの一握りの企業(最大に見積もっても数万社)に限られるのです。何より、エネパの考え方を規定している「ISO50001」の認知度が、殆どと言って良いほどく広がっていない事がそれを物語っています。

このブログでは、この言葉をもっと広く、あらゆる社会活動に拡大してみようと提案しているのです。狭義のエネパは、上述の様に生産におけるエネルギー効率ですが、例えばサービス業や日常生活までも範囲に入れてしまおうと考えるのです。まずはサービス業です。サービス業とは、有形無形のサービスを提供して、その代価をもらう訳ですが、製品とは異なり、エネルギーパフォーマンスには馴染にくそうな気もしますが、指標さえ適当に設定すれば、それは可能でしょう。例えば、運送業を考えてみましょう。その昔、貨物は殆どが鉄道便で運ばれていました。いくつかの拠点駅で、何回かの積み替えが行われ、そのたびに人手が掛かりますので、相対的に運賃は高かったでしょう。しかし、エネパで見れば貨物1個当たりの輸送エネルギーは、今の1/10以下だったと思われます。

その根拠は、鉄道輸送のエネパは、トラック輸送のそれに比べて丁度1/10程度に留まっているからです。それは、ちょうど鉄道車輪とレールの摩擦対ゴムタイヤと路面の摩擦の差なのです。モノを移動させるには、理科で習った様に、摩擦に打ち勝って移動させる必要があるからです。勿論、現代では、鉄道コンテナもトラックコンテナとの連携で、それなりに有効活用はされていますが、人手を介さない分エネパがさらに悪化している筈なのです。機械力には必ずエネルギーが必要だからです。人手(人力)は、いくら費やしてもエネルギー収支上はゼロとカウントされるのです。

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