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2016年5月12日 (木)

3007 与えられた権利

民主主義の社会では、しばしば(自由の)権利と義務(責任)という二つのキーワードが引き合いに出されます。この国では、戦後の占領状態から一貫して、民主主義社会の構築を目指して、社会システムが整備されてきました。しかし、考えてみなければならないのは、占領政策の中で、多くの権利は勝ち取ったものではなく、与えられたものでったという事実です。苦労して、あるいは戦って勝ち取った権利は、それを得た人々にとっては、貴重でこだわりの強いものでしょう。しかし、それが他人から与えらえた場合には、それをあまり重要なものとは感じないでしょう。つまりは、棚から落ちてきたボタ餅は、あまりありがたいとは思わないものなのです。

一方で、与えれた権利に付随する「義務」の方ですが、それこそ棚ボタ手に入った権利に付随するものは、やはり軽視されがちになるものでしょう。だからこそ、例えば自由選挙という権利を手にしたとしても、いわば一体の義務としての選挙権を行使しない人も多くなるのかも知れません。そう考えると、戦後私たちが占領軍から与えられた権利や、それに伴う義務が如何に多かったことか考えざる込まざるを得ません。教育制度、税制、政治(選挙)制度、さらに言えば金融やビジネスマターに至るまで、多くの社会システムが、勝ち取ったもの、あるいはよく考えられて練られたものでは無かった、という反省は必要でしょう。戦後のドタバタの中で、占領国の頭の良い人たちのいくつかのグループが、それぞれの専門性を生かして「デザインしてやった」システムでしかなかったのでしょう。

もっと、反省すべきことは、システムが与えられた事は歴史の行き掛かり上仕方がなかったとしても、それを不断の努力で、長いスパンを視野に見直すことを怠ってきたという点でしょう。私たちは、経済発展に注力するあまり、与えられた社会システムを熟考しつつ、この国にフィットするように見直す努力を傾けてこなかったと思うのです。この国の国会が、たった1年のスパンしか見渡さず、バタバタと予算やシステム改革を小手先で行ってきた事を思い返すと、大きなタメ息しか出ません。

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