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2016年5月13日 (金)

3008 最終(自社)製品

この国には、400万社以上とも言われる数の「企業」があります。その内の90%近い数の企業は、いわゆる小企業となっています。ちなみに、数で言えば大企業は0.3%程度、10%を少し超える数が中企業という内訳です。今話題の、大企業の燃費データねつ造による不祥事に絡んでも、ワリを食うのは間違いなく下請けの中小企業である事は間違いないでしょう。

それというのも、中小企業の多くはいわゆる「自社製品」は持っておらず、単なる部品屋かあるいは単なる「加工屋」でしかないという決定的な弱みを持っているからだと言うしかありません。ネジ屋はひたすらネジの生産に注力し、あるいはワイヤハーネス屋は、ひたすら電線とコネクターを結合するだけに注力する訳です。その中で、コストと1円でも下げる事に日夜もがき続ける事になるのです。それも、親会社からの再々のコスト削減要求を、無理やり飲まされてのコストのそぎ落としなので、まさに乾いた雑巾をさらに絞る努力と形容される通りなのです。投稿者も30年以上に渡ってサラリーマンの草鞋を履いていたので、それは痛いほど分かるつもりではあります。

しかし、そうではあっても各企業は、自社で最終製品を市場に出す事を諦めないで欲しいのです。自社のブランド名で市場に製品を送る事は、従業員にとっても自身になるでしょうし、何より自社で価格を決められるというメリットもあるでしょう。今は、機能と価格がリーズナブルである限りにおいては、問屋を介さなくともネットで売れる時代なのです。その際に重要なのは、類似製品との差別化だと思うのです。取り分け、高い質感や考え尽くされたデザイン、使い勝手の良さなどで、他社よりは一歩抜きん出る必要があるのです。加えて、日々の改良努力(バージョンアップ)努力は、それ以上に重要です。ソフトウェアだって、バージョンアップを10回程度は重ねる様に、形ある製品もやはり、素材、デザイン、仕上げ、色、手触り、機能などの改良を続ける必要があります。その結果、いつまで経っても「古さ」を感じさせない製品が生まれるのです。サンプルには事欠かないでしょう、店屋に行って、10年前、20年前と殆ど同じデザインで、しかも今なお売れ続けている製品を見つければ良いのです。それこそが、いわゆる定番製品(ロングテール製品)のサンプルなのです。

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