« 3008 最終(自社)製品 | トップページ | 3010 信頼性(信用) »

2016年5月14日 (土)

3009 寄らば大樹2

似たような様なタイトルで以前にも書いた気がするので、二段目です。今回は、M菱がN産の傘下に入ると言う話題です。M菱としては、非常に数少ない選択肢の一つを選んだ結果だったのでしょう。穿った見方をすれば、N産と示し合わせて、燃費数値のウソを公表し、今回の傘下入りの筋書きを書いたのか知れません。

ここでは、その経緯はさておいて、この時代やはり、「寄らば大樹」なのかについて考えてみる事にします。MAのメリット、デメリットは何かを考えてみるに、先ずメリットですが、もし合併する企業がお互いに補完的な関係にあれば、相互に弱点を補完し合って、よりバランスの良い企業体が出来る事でしょう。経営的にも、個々の凸凹を埋め合って、より安定的にビジネスを進める事が可能となるでしょう。また、機能が重なる部分については、重複をそぎ落とす事によって、オーバーヘッドも軽く出来る筈です。

しかし、良い事ばかりではないでしょう。今回の様に、不始末をしでかした企業を、救済すると言う色合いが強い場合には、救いの手を差し伸べた側が足を引っ張られる可能性も出てきます。つまりは、もたれ合いがマイナスの方向に作用する可能性もあるのです。過日の、HンハイとSャ―プの例を引くまでもなく、強者と弱者の関係におけるM&Aは、好況時の対等合併のケーズに比べて悲劇的な結果に終わるケーズも多いのです。もちろん、企業側もそれなりに手は打ってきた事でしょう。車業界で言えば、複雑なOEM戦略です。自社のコスト競争力のある車種を、別のメーカーにOEM車種として提供してきた訳です。M菱とN産も、複数の車種で、クロスOEMを行っていました。OEMの交流の中で、技術の移転もそれなりに行われますが、残念ながら企業風土までは交換出来ないものの様です。企業風土の典型は、いわゆる生産地術と品質管理なのですが、そのノウハウの交換は、やはり完全に一つの会社に溶け合わなければ無理なのです。非常事態を乗り切るための「取り敢えずM&A」は良い結果を残さない事も多いのです。

|

« 3008 最終(自社)製品 | トップページ | 3010 信頼性(信用) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3009 寄らば大樹2:

« 3008 最終(自社)製品 | トップページ | 3010 信頼性(信用) »