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2016年5月15日 (日)

3010 信頼性(信用)

あらゆるシステムにとって、最も重要なKWはたぶん「信頼性」でしょう。信頼性は、システムの恒常性(安定性)を担保するからです。比較的小さなシステムである企業を考えてみましょう。もちろん、大企業と呼ばれる巨大なシステムもありますが、事情は変りません。企業が、市場から信頼されている限りは、その企業は安泰だと言えるでしょう。景気変動で、多少は揺さぶられるのでしょうが、やがて復元できるでしょうし、多少の経営的危機があっても、銀行も助けてくれるでしょう。それは多くの場合経営危機は外的要因だからです。(内部のゴタゴタで危なくなる企業もありますが・・・)

しかし、信頼性の大部分を失った企業は、市場から去るしかないのです。内部チェックの甘さで不祥事を起こし、市場の信頼を無くした企業は、結局は自己コントロールが出来なかった事を暴露した訳で、失った信頼を取り戻すには、それまで築き上げ来た期間と同じ程度の年月が必要だと考えるべきでしょう。つまり企業は、本当に市場にソッポを向かれたら一度企業を清算し、新たに会社を興す事とあまり変わらない努力が必要な事に想い致す必要があるのです。

さて、人間が作った一番大きなシステムであるお国に、これを敷衍してみましょう。お国への信頼の意思表示は、直接的は選挙によって、議員を選ぶ権利(選挙権)によって担保されている様にも見えます。しかし、B国とは異なりE国式の議会制民主主義を選択しているこの国では、その権利も間接的に制限されてしまっています。別の形では、例えば国債を買って経済の面で国を支える方法もあるでしょう。もちろん、国債を買う動機は利殖なのでしょうが、この低金利の時代、ボランティアの要素も少しはあるのでしょう。

しかし、私たちは真面目に、お国に対する信頼感を上手く表現する方法を改良しなければならない時代に入っているとも思うのです。ネットに溢れるお国批判(多くは政治家批判ですが)だけでは何も良くならないでしょう。10年先、50年先の将来にこの国を世界から信頼され、手本とされるようになる「信頼に足る国のシステム」を真面目に考えている政治家を選び取る仕組みが絶対必要なのです。五輪を招致したとか、3つほどの小手先の経済政策を手柄として自慢する様な人は、この時代にはもう要らないのです。

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