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2016年5月17日 (火)

3012 造り込み

投稿者は、20年来M菱の車に乗り続けていますが、性能的には満足して使ってきました。排気量1800㏄のガソリン車でありながら、日常乗りで平均18/ℓ程度の燃費が出ているからです。この車は、燃料噴射で、ハイオク仕様なのですが、新車でおろして以降レギュラーを入れ続けていても特に不具合は出ていません。塗装もしっかりしていて、屋根のペイントもまだ大丈夫です。

しかし、いくらエンジンが丈夫で、車体がしっかりしているだけでは車は売れない様なのです。それは、車はユーザーが日常的に触る、まさしく「官能評価」に関わる製品だからです。つまり、座席の座り心地、ハンドルやシフトレバーの感触、外観デザイン、内装の出来、価格のバランスなど、ユーザーの好みや感覚が重視される製品の代表なのです。所有出来てうれしい、眺めてうっとり、乗って楽しいと言う感覚が必要なのです。官能評価を上げるには、いくつかのアプローチが考えられるでしょう。一つは、ユーザーのターゲットを絞り込み、彼らに向けて徹底的に媚びる方向でしょう。ターゲットユーザーの好みを徹底的に調査して、彼らの喜ぶ内装や、装備や走行性能をチューニングする訳です。別の方向もあり得るでしょう。ユーザーの最大公約数的な、内装や装備を準備して、いくつかのオプションを選択して貰う方向です。予算に応じて、ベース車から足し算的にオプションを選ぶのです。

しかし、いずれにしても最も重要なポイントは、車の目的別に基本的な性能をしっかりと見据えて、磨きを掛ける必要があると思うのです。走る、曲がる、止まる、ぶつかった時の安全性、などです。これらの性能は、実は一度の設計で完成するものではありません。販売後も不断の努力で、バージョンアップ(改良)を加え続ける必要があるでしょう。これを、製品を作る立場(メーカー)から見ると、製品の「造りこみ」と呼ぶのです。最近、しっかりと造り込まれたと感ずる製品にお目に掛かった記憶がありません。モノ造り大国を自認するこの国の住人としては、全く残念ですが・・・。

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