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2016年5月20日 (金)

3015 同じ穴の・・・

M社に続いて、S社でもイレギュラーな燃費測定方法を行っていたとか。記者会見では、M社とは異なり、データを誤魔化したのではではなく、風の影響が出ない様に「きれいなデータ」を出すために、室内データを取り込んだと、苦しい説明の様です。一体全体、その様な言い逃れで責任が回避できると考えているのでしょうか。少しでも工学をかじった者が聞いたら、あきれ返る会見というしかないでしょう。検査法を、法定法から逸脱させるのは、立派なデータの誤魔化しに相当する行為でしょう。風がデータに影響を与えるのであれば、バラついたデータをそのまま提出し、風力・風向データを添えて提出し、バラつきの原因を分析したものを提出すれば済む話でしょう。そもそも、データをきれいに揃えるという行為そのものが誤魔化し(データのメイキング)なのです。

悪いデータを切り捨て、チャンピオンデータのみを残して、結果をより良く見せる誤魔化しか、あるいはデータを綺麗に揃えるために、室内データなど外乱の少ないデータを使う誤魔化しか、何処に違いがあるのでしょう。どう考えても、同じ穴のムジナという言うしかないでしょう。悪意があったかどうかは両者の「悪さ加減」を分ける材料にはなりません。自然に得られるデータに手を加えた点で、全くの同罪だと言うしかないのです。

データは、ウソをつきません。もしそれが正しい条件で試験が行われた場合は・・・。もしデータにバラつきが出て、良いデータとそうでないものが凸凹したとすれば、実はそれこそが改良するためのヒントであり、入口にもなる筈なのです。つまり、悪いデータが出た時の条件を詳しく分析して原因を特定できれば、その条件さえ正せば、より良い結果が得られるからです。また、良いデータが出た時にそのカラクリが解明できれば、常にその良いデータを叩き出すための改善点も明らかになる筈なのです。その努力を惜しみ、データの数字だけを弄るのは、技術者としてはあってはならない「悪行」というしかありません。その点を正しく反省出来ない企業に、以降は技術力について語る資格はないでしょう。元々買う予定もありませんが、元技術者である投稿者としては、M社の車もS社の車も、もちろん絶対に買いません。

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