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2016年5月22日 (日)

3017 持続可能ではない開発

3016の続きです。先ずは地下資源の開発を例に引きましょう。地下資源とは、鉄を始めとする金属資源、石油や天然ガスなどの化石燃料、各種のレアアースなどを指しますが、そのいずれを取っても、持続可能ではない事は明らかでしょう。地下資源を掘削すると、必ず余分なものも出てきます。金属やレアアースの場合は、不要な鉱滓や邪魔になる重金属類など、石油の場合は蒸留後に残るタール分などが多量に排出されるのです。それらは、多くの場合厄介者であり、時としてそれらは野積み状態で放置され、重篤な公害を発生させたりもするのです。

全く別の例ですが、「宇宙開発」なるものも存在します。多くの場合は、種々の目的の衛星を打ち上げるのですが、用済みになった衛星が、何千個も宇宙ゴミとなって、軌道を回り続けています。軍拡競争が華やかな?時代には、多くの軍需衛星が打ち上げられましたが、それら多くには動力として小型の原子炉が搭載されていた事は、あまり知られていません。何しろそれは「軍事機密」なのですから。用済みになった衛星は、徐々に高度が下がってしまい、やがては大気圏に突入して金属屑となって地上に落下してしまう事になります。私たちの危険を増やして一体何が宇宙「開発」なのでしょうか。

もう一つ気になる開発例を挙げましょう。それは医療分野の開発、たとえば「新薬開発」などです。抗生物質と薬剤耐性細菌のイタチごっこは、大きな問題ではありますが、解決に向けた新たな展望は開けてはいません。今の医療や医薬品の開発の方向は、病気の人を手っ取り早く治療する事が目的であり、決して体質を改善して病気になりにくい体を作る事ではないのです。保健目的の医療は、「お金にならない」という理由で見向きもされないのです。

結局、持続可能ではない開発とは、ここでは、それに伴って大量のゴミを発生させたり、あるいは病気に対して抵抗力の弱い人間を増やすだけの結果になる事を指す、と定義しておきましょう。

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