« 3021 頑張らないで努力する | トップページ | 3023 疑わしきは・・・ »

2016年5月27日 (金)

3022 貴生物・卑生物

金属は、貴金属と卑金属に分かれます。明確な境界線は無いにしても、結局は目方当たりの価格によって決まるのでしょう。トン単位で取引されるか、あるいは㎏やグラム単位で取引されるかも目安となるでしょう。要するに、人間にとってどれだけ価値があるのか、言い換えればどれだけの経済取引の額になるのかが価値の基準なのです。例えば、鉄や亜鉛が人間の健康に重大な影響を及ぼす金属元素であるにしても、それは微量でお金に換算できない限りにおいては、やはり非金属なのです、

表題は、これを生物(動物や植物や微生物)の範囲まで敷衍してみたものです。問題の本質が、金属と少し異なるのは、生物の場合、今や遺伝子操作という技術によって、その特徴をかなり大幅に「改変」できると言う点でしょうか。人間に役立つ生物を貴生物、そうでないものを卑生物に分けるとしたら、遺伝子操作された生物(例えば作物)は、当然の事ながら貴生物にカテゴライズされるのでしょう。一方で、熱帯雨林の樹木の様に、それがどれほど多くの生き物を育み、地球の大気中のCO2を吸収し、酸素を放出してくれていて、しかも雨をもたらし気象をマイルドに保ってくれていても、それが経済活動に乗らずお金を生まない限りにおいては、「卑生物」としか見られないのです。

一方で、どうやって作るかは問題ですが、IPS細胞や高価な医薬品を生み出す微生物は、目方当たりの経済的価値で言えば信じられないほど高価で、間違いなく「貴生物」に区分けされるのでしょう。かつては、人間にもそのような区別が存在した時代もありました。勿論、ここでは生き物に貴賤などあってはならない、という立場でこの投稿をかいているのですが、全ての生き物は、何らかの必然性があって、長い進化の歴史を潜り抜けてこの時代に存在する訳です。もし、進化の神様が存在するとして、その神様の網からこぼれ落ちた生き物は、恐竜の様にすでに滅びている訳で、そうでないすべての生き物は、同等の価値を与えられて生きているのです。

|

« 3021 頑張らないで努力する | トップページ | 3023 疑わしきは・・・ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 3022 貴生物・卑生物:

« 3021 頑張らないで努力する | トップページ | 3023 疑わしきは・・・ »