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2016年8月 1日 (月)

3080 IoTしかないのか?

マスコミには、毎日の様にITとりわけIoTという言葉や文字が出てきます。日に何度もです。お国もお国で、第三の矢は、観光とIoTしかないとまで言い切っている様でもあります。果たしてそうなのか、少し考えてみます。時々というか頻繁に、目的と手段について気になります。つまり、多くのケースで目的と手段が逆転している事に気が付くからでもあります。一体誰が観光だとかIoTだとかの目的を真面目に考えているかですが、これらを提唱しているお役人は、結局は手っ取り早い目先の結果を求めているだけの様に見えるのです。結果とは、言わずもがなですが、取り敢えず景気が良くなった、国民所得が少し上がり、同時に物価が2%くらい上昇すればOKという、非常に安易なものの様です。

だったら、そのための手段は何も観光やIoTでなくても良いのでしょうし、そもそもそれらは手段ではあっても、決して目的にはなり得ないものどもなのです。もし、観光が目的なら、取り敢えずは円安を誘導して、せっせと国外からの観光ツアーや買い物ツアーを誘導すれば済む話でしょう。その内に、海外資本が割安になった観光地の土地やホテルを買収し、自国からの観光客を勝手にひっぱて来るでしょう。「統計的」には、入国する観光客は急増するでしょうが、利益は根こそぎ国外に持ち去られる事になる事でしょう。つまり、手段としての観光誘致政策は、見かけ上は今後とも成功している様に見えても、目的はさっぱり達成はされないのです。

IoTについても全く同じです。IoTを使って一体どの様な社会を目指すのかの議論をすっ飛ばしておいて、全てのモノに「ものを言わせ」それをネットで繋げる事に、一体何の目的があり、理想があると言うのでしょうか。確かに、湯沸しポットや冷蔵庫にものを言わせれば、独居老人が生きているのか、そうでないのかは分かるかも知れませんが、果たしてそれで目的(たぶん孤独なお年寄りを見守り、安寧な老後を保証するなどという)が達成されるのかは不明です。IoTの「その先」が描かれていないからです。先ずは、目的(ゴール)や将来ビジョンをを明確にして、そこに使われる手段の一つとしてIoTを位置付けるのが正しいアプローチだと思っています。「第三の矢」に感ずるモヤモヤは、その目的が明確になっていない点にこそあるのでしょう。

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