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2016年8月 6日 (土)

3084 O&M2

O&Mを意識する上で、重要なポイントがいくつかありそうです。先ずは、設計寿命でしょうか。その設備やインフラや家電や車を設計する際に、一体どの程度の製品寿命を頭に置いて設計したかが問題なのです。モノには、言わゆる原価焼却期間というものが決まっていて、例えば8年とか16年とか、カテゴリー別に決まってはいます。しかし、それは税制上の決まりであって、減価償却期間が終わったからと言って、直ちに更新出来るのは、財務状態が良好な金持ち企業だけでしょう。例えば、車で言えば、減価償却期間は僅か4-6年となっています。機械装置で言えば8-10年程度、建物では20数年(木造)から50年(コンクリートの事務所など)となっています。

しかし、O&Mを適正に管理すれば、償却期間の2倍程度の寿命は十分に確保できる筈なのです。例えば農業用機械を考えてみると、償却期間は7年ほどと設定されていますが、機械が年間に稼働する日数は数えるほどでしょう。長い期間、納屋や倉庫にほったらかしにされている結果、車軸にはサビが発生し、バッテリーは劣化し、エンジンの起動もぎこちなくなるでしょう。もし、週に1回ほどエンジンを掛け、錆びやすい個所には油やグリースを塗っておくならば、多分20年位の寿命は十分確保できる事でしょう。

乗用車だって、10年あるいは10万キロで寿命が尽きる筈もありません。毎日通勤に使う様な、継続的な運用では、楽に20万キロは走らせる事が出来ます。当然の事ながら、タイヤを含むゴム部品とか、ブレーキパッドなどの消耗部品は交換してやる必要はあるでしょう。結局は、装置全体としての設計寿命の他に、それとは異なる(多くはかなり短い)部品個々の設計寿命があり、そのバランスをどう取って行くかが、設計寿命を全うし、あるいはそれを倍増するための必要な作戦になるのです。

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