« 3085 O&M3 | トップページ | 3087 会社の機能 »

2016年8月 8日 (月)

3086 O&M4

O&MM(保守)の部分で重要なポイントは、オーバーホール(分解整備)です。特に、回転部分やスライド部分(いわゆるメカ部分)が多い装置、車や家電と言った「機械」には、オーバーホールが不可欠なのです。というのも、例えば軸受(ボールベアリング)などにも、時間寿命があるからなのです。もちろん、殆どの機械で、軸受が設計寿命の中で時間寿命を迎える事は少ないのでしょう。とは言いながら、軸受寿命にとっての大敵は、実は「停止期間の長さ」なのです。停止ししている間、軸受のボールとレース、あるいは軸と軸受は、同じポイントで接したままになっています。停止して荷重が掛かっている状態では、そのポイントでは潤滑油が切れて、メタルとメタルの接触になっているのです。そこに、湿気あるいは静電気などの微弱な電位などが存在するだけで、金属軸受の腐食が進んでしまうのです。

その意味で、多くの場合、機械は(動いている時ではなく)停止している間にこそ劣化が進むのです。それは、毎日過酷な条件で運用される、長距離トラックや高速バスの寿命は、実は設計寿命の何倍も長いと言う事実で証明されているのです。毎日運用される機械は、潤滑油さえ切らさなければ、部品の劣化は「自然摩耗」の範囲内に留まり、その程度は設計寿命に比べて十分に(何倍も)長いのです。

逆に稼働している時間よりも、停止している時間が圧倒的に長い、農業機械などは、まさに停止している期間内に劣化がドンドン進んでしまう訳です。機械の泥を丁寧に落とし、錆び易い部分に植物性の油などを塗り、1週間に一度くらい動かしてやる事により、これらの機械も十分に寿命をまっとうさせる事が出来る筈なのです。結局、モノの無い時代には、ご先祖様たちは、どんな機械でも後生大事に慈しんできました。しかし、モノの豊富な時代になって私たちは、あまりにもモノを軽んじて、粗末に扱ってしまっている様なのです。この項終わります。今晩から小旅行のため、休稿です。

|

« 3085 O&M3 | トップページ | 3087 会社の機能 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/185422/64028271

この記事へのトラックバック一覧です: 3086 O&M4:

« 3085 O&M3 | トップページ | 3087 会社の機能 »