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2016年8月14日 (日)

3089 新しいエネパ

3006で書いた「エネルギーパフォーマンス(=エネパ)」の枠を更に広げてみます。3006では、製造業や輸送などでのエネパを議論しましたが、もっと広い視野でというかより抽象的に考えてみれば、使った単位エネルギー当たりに得られた「利便や満足感」の大きさという指標が定義できそうです。例えば、乗用車に乗って移動する場合、石油を1リッター使って、10㎞の距離を移動した結果、雨にも濡れず、夏の暑さも感ずる事なしに、僅か10分で到着したとします。歩いて行けば、ずぶ濡れになったり、大汗をかきながら2時間以上も掛かるでしょうから、快適さと2時間近くの節約が、1リッターのガソリンの消費によって得られた「利便」という事になるでしょうか。

一方で、エネルギーの消費は、地球環境へ負荷を与えたり、そのためにコストが発生したりしますが、加えて最近は環境負荷を発生させる事への「後ろめたさ」もより強く感ずる時代にもなった様です。その後ろめたさは、誰に対するものかを察すれば、多分それは「まだ見ぬ子孫」へのものである事に気付きます。石油が潤沢に仕えた時代の我々世代が、地球環境が悪化し、オマケに石油の埋蔵量が激減して、価格も上がっているであろう将来と、その時代を生きなければならない子孫への申し訳なさなのです。

つまり、エネルギーパフォーマンスを、エネルギー消費と得られる利便の、単なる割り算だけで表現してはならないと思うのです。ココロの問題がすっぽり抜けてしまっているからです。ココロが痛んでしまう様な利便なら、それは除外して考えなければならない筈なのです。ココロの痛みとは、結局自分が得る利便が、自分以外の誰かか、まだ見ぬ将来世代の犠牲の上に成り立っている時に強く感ずるものだからです。例えば、自分の筋肉を使ってやや疲れたとしても、エネルギーを節約して、ココロの満足感が得られれば、ここで定義する新しいエネパ、即ち(ココロの満足感/使用エネルギー=新エネパ)は大きく向上するでしょう。体に楽をさせるのが20世紀型の「利便」目標だとすれば、体を動かしてココロを喜ばせる事こそ21世紀型の満足度の指標とすべきなのでしょう。

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