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2016年8月16日 (火)

3091 湿度のコントロール

いわゆる空調(エアコン)の制御は、温度コントロールに偏り過ぎていると思っています。温度は確かに体感温度に関しては支配的なファクターですが、快、不快の尺度を持ち込むならば、温度は、湿度、輻射温度、風速などの中の1要素に過ぎないのです。取り分け、高温時の高い湿度は、いわゆる不快指数を高め、熱中症の危険因子ともなるのです。日本の夏が厳しいのは、日射による高温に加えて、季節的なモンスーン気候に伴う高い湿度が相乗的に襲ってくるからでもあります。

現在のエアコンは、コンプレッサーで圧縮した冷媒を、急速に膨張させる事によってブライン(冷却剤)を作り、それを熱交換器に送って空気と熱交換する仕組みなのですが、結果的に空気中の湿度の一部は凝縮水となって湿度も下がる事になります。しかしながら、弱冷状態では除湿能力は十分ではなく、仕方なく設定温度を下げざるを得ない状況に陥るのです。

ここでは、除湿能力を高めた、「除湿冷房機」を開発してみたらどうかとの提案をしたいのです。デシカントを使って、先ずは湿度を大幅に下げ、オマケ程度に温度も下げるのです。湿度が、例えば40%以下のカラカラ状態に下げておくと、気温が30℃近くに上がっても、体の不快感はそれほど大きくはないでしょう。加えて、窓や壁や天井からの熱の侵入を遮熱材や断熱材で防いでおけば、不快感はほぼ無くなる筈なのです。熱中症計は、実は温度と湿度と輻射温度を同時に計測する計器ですから、そこに示される数値こそ重視すべきデータになるでしょう。この数字をコントロールするエアコンこそ、理想的な冷暖房機器になる筈です。温度と湿度が高く、不快な夏が来るたび、エアコンメーカーの考え方が修正される事を願わずにはいられません。

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