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2016年8月17日 (水)

3092 大気循環の異常

地表の気象は、大きくは大気の循環の状態に左右されます。間接的には、海洋の温度や大陸への日射量に影響されますが、その影響は大気に伝わって発現するのです。従って、大気の動き(風)が、地域の気象を大きく支配する事にもなります。一番規模の大きな風は、偏西風などの上空の風、いわゆるジェット気流でしょう。ずっと下層の風としては、低気圧や高気圧の気圧差によって生ずる地上風があります。これらの風は、地球の自転の影響を受けて、回転しながら吹き渡ります。高気圧からは時計回りの風が吹き出し、低気圧には反時計周りに風が吹き込みます。中層では、低気圧の上空へ吹き上がった風が、高気圧の上に降り注ぐのです。

これまでは、ジェット気流は北半球と南半球で分かれて吹いていました。しかし、近年両半球のジェット気流が、赤道を越えてつながる「クロスオーバー現象」が観測される様になってきたのです。これは一体何を意味するのでしょうか。北半球と南半球の上空を、整然と西から東に流れていた風が、赤道を越えて混じり合うのですから、そこには間違いなく大きな蛇行が生じ、南北半球の大気が混合することによるカオス=異常が生ずると予想できます。性質の異なる流体が混じり合う時、そこには渦が生じ、完全に混合するまでの間には、様々な「異常」が見られるでしょう。

それは、例えば暖かい気団と冷たい気団がぶつかり合う「前線」で起こる気象現象からも容易に想像できるでしょう。激しい上昇気流と下降気流によって、豪雨や突風などが引き起こされ、時には被害も起こるのです。それが、より巨大なスケールで起こるのですから、その影響は予測さえ難しいでしょう。何しろ、この現象は人類が初めて目にする現象な訳ですから・・・。私たちは、この現象を「目を皿にして」観察し、小さな気象異常にも注目してその拡大にこそ注意を払うべきなのです。

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