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2016年8月22日 (月)

3096 台風多発

細かい雨台風が、数多く発生しています。台風のエネルギーは、主に水温の高い海洋から得ています。きっかけとなる小さな渦が、そのエネルギーを吸収して雲が成長し、地球の自転によるコリオリの力によって回転力を加えて台風に成長するのです。この夏は、いわゆる、夏の太平洋高気圧の張り出しが弱く、無風帯の海水温が高いので、いくつかの台風の卵が同時に発生しやすい状況にある様です。しかも、その台風の卵たちが北上してくる海域の水温は、例年に比べて3-4℃も高いので、台風に発達する段階で、更にたっぷりと湿気を吸収してから日本に近づいてくる訳です。

台風を加速するのは、上空を流れるジェット気流なのですが、これも現在は弱まっているので、台風はノロノロと迷走し、やがて北に向かいます。しかし、大型の台風を発生させる条件は整っていないので、小さな雨台風が数多く発生する年に当たっている様なのです。

さて、3092にも書いた様に、この様な傾向は長期的に固定化する可能性が髙い様なのです。即ち、従来の気候を支配していたジェット気流の、異常蛇行の固定化です。蛇行の山が来るか、谷が来るかによって、季節ごとの「平均気象」は、数十年振りの「異常気象」によって記録が破られ、その異常が固定化する事になります。それを別の言葉で表すなら、気象の振幅が大きくなっているとも言えます。これは、考えてみれば怖ろしい現象かも知れません。振動現象の振幅が「収束」する事なしに徐々に拡大していくと、最終的には「発散」するからです。かつて、アメリカ西海岸にあった吊り橋「タコマ橋」は、振動の発散によって崩落してしまいましたが、さて気象現象の発散が何を意味するのか、私たちはしっかり考えてみなければならないでしょう。

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