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2016年9月 4日 (日)

3108 山の津波2

3107の続きです。今回の台風による水害ですが、特徴的なのは川の水が急速に盛り上がり、数十か所で堤防を易々と超えてしまった事です。というのも、東北や北海道の河川の堤防は、豪雨の多い東海以西の河川とは、明らかに水準が低く設定されている様なのです。それは、平均降雨量も時間降雨量も、想定水準が低く設定されているからなのでしょう。加えて、東北・北海道の山々は、深い森林に覆われていて、雨や雪解け水をコントロールしながら流してもくれるのです。

しかし今回の未曾有の豪雨です。報道のインタビューでも、かなりの年配の人が「経験した事の無い程の豪雨」だったと答えていました。

多くの自然現象には「しきい値(限界の様なもの)」というものが存在し、それを超えると事態は破局的に急変(多くの場合は悪化)するのです。森林に降った雨の量が、森林がコントロールできる限界を超えると、抱えきれなくなった水は、一気に川に流れ込むでしょう。その量が、川と堤防の高さで決まる流量を超えると、氾濫原に流溢するのです。現在、川の両岸で人の住んでいるエリアは、結局最後に出来た氾濫原である筈で、それが何百年前かは分かりませんが、その時代も、最近の気候の様に、気温や海水温が高く多雨の時代だったのかも知れません。

いずれにしても、ここ最近の気候は、明らかに20世紀後半の気候とはかなり異なってきていて、温暖、多雨であるばかりでなく、どうやら気象変化そのものが過激になってきている様なのです。どうやら、最近の気象は20世紀後半の気象ではしきい値と考えられていたポイントを、易々と超えてしまう様なのです。その真の原因は、単なる温暖化なのか、それとも複合的な原因なのかは。いまだはっきりとは解明はされてはいませんが・・・。とは言いながら、私たちはこれからも起こるであろう災害に対処するための「構え」を平常時に準備しておかなくてはならないでしょう。何しろ、今後は、今回の様な異常気象が日常的に発生すると考えなければならないのですから。

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